牛のマチにプロ野球チーム?別海の挑戦 新たに球団を設立 独立リーグに加盟
HTB北海道ニュース
酪農のマチとして知られる道東の別海町ですが10月に国内最東端のプロ野球チームが誕生したんです。 そこにはマチの盛り上がりを願う球団代表の熱い思いがありました。 生乳生産量日本一のマチ別海町人口およそ1万4000人に対し、牛の数はなんと、およそ11万頭にものぼる酪農王国です。
10月、この町を本拠地とした国内最東端のプロ野球チームの設立が発表されました。 その名も「別海パイロットスピリッツ」来年から道内の独立リーグ「北海道フロンティアリーグ」に参戦します。 これでリーグは全4チームになります。 別海パイロットスピリッツの運営は地元の経営者たちでつくられた一般社団法人が担い、球団の代表は藤本達也さんが務めます。 藤本さんは町内で産業廃棄物などの処理をする清掃会社を経営しています。 そんな藤本さん、野球はそこまで詳しくないそうです。 なぜ、球団経営に乗り出すことになったのでしょうか。 藤本代表「朝8時ですよ『藤本さん野球チームをつくりませんか』と突然言われたんですよね。」 きっかけは同じく「北海道フロンティアリーグ」で活動する士別サムライブレイズ代表からの突然の誘いでした。
藤本代表「『選手たちはみんながその土地に移住してきてその地で働きながら野球するんです地元企業も助かるし、選手も応援するしチームも応援して地域変わりますよ』と言われた」 士別サムライブレイズ菅原大介代表「人情味もある方で利他の精神というか自分よりもみなさんのために何かを成し遂げたいという性格の方だったので」「私が士別でやったことを藤本さんならできるんじゃないかと思った」 さらに藤本さんがチーム設立を決めた理由の一つに、ことしの春、マチを大きく盛り上げたある出来事がありました。 藤本代表「すごいスポーツって盛り上がるというか熱狂するじゃないですかこの町って熱狂したのは甲子園なんですよ」 藤本さんの地元、別海高校はことし、部員16人ながら春のセンバツ高校野球に初出場!当時の町の一致団結ぶりに衝撃を受けたいいます。