クアンサー、ブラッドリー、バイチェティッチ リヴァプールはクロップが起用してきた若手をどう活かす
今のチームには楽しみな若手が揃っている
リヴァプールは指揮官ユルゲン・クロップが退任し、アルネ・スロットを新指揮官に迎えて来季を戦うことになる。 指揮官が代わればチームスタイルも変わるものだが、クロップが残してくれたものも活かしていくべきだろう。それは若手選手たちだ。クロップは育成力にも定評のある指揮官で、リヴァプールでも多くの若手にチャンスを与えてきた。英『GIVE ME SPORT』は新体制のリヴァプールが彼ら伸び盛りの若手をどう起用していくか注目しているのだ。 例えば最終ラインでは、EURO2024を戦うイングランド代表候補メンバーにも選出されたセンターバックのジャレル・クアンサー(21)だ。今季は全コンペティション合わせて33試合に出場しており、プレミアリーグでも2ゴールを挙げた。 さらに右のサイドバックでは20歳の北アイルランド代表DFコナー・ブラッドリーだ。右サイドバックはトレント・アレクサンダー・アーノルドが務めてきたが、今季はアーノルドが負傷で離脱している期間があった。その際にチャンスをもらったのがブラッドリーで、縦への推進力はアーノルドを上回るものがある。高い攻撃性は新生リヴァプールでも活かせるはずだ。 中盤ではハーヴェイ・エリオット、カーティス・ジョーンズといった主力候補たちに加え、19歳のステファン・バイチェティッチを忘れてはならない。リヴァプールでは遠藤航が中盤の底で奮闘しているが、同メディアは19歳と若いバイチェティッチこそ長期計画の柱になると捉えている。 今季は怪我に泣いたが、それでも終盤に復帰した際にはフィジカル部分が強化されているようにも見えた。それはクロップの指示だったようで、バイチェティッチは185cmとサイズもある選手だ。肉体強化で頼れるセントラルMFへと成長してくれれば頼もしい。 まだ即戦力とはいかないが、前線では主に右ウイングに入る18歳のFWベン・ドーク、今季FA杯で2ゴールを挙げる活躍を見せた18歳のFWジェイデン・ダンズもクロップがチャンスを与えた選手だ。ドークは右ウイングのバックアッパー候補、ダンズはセンターフォワードのバックアッパーとして成長を促したいところ。 彼ら若手をどう組み込むかも重要なミッションで、選手層を厚くするうえで若手の底上げは欠かせない。クロップがチャンスを与えた選手も多く、その育成プランは継承されるべきものだ。 ※代表チームの表記に誤りがありました。訂正し、お詫びいたします。
構成/ザ・ワールド編集部