芥川賞に市川沙央さんの「ハンチバック」 直木賞に垣根涼介さんの「極楽征夷大将軍」、永井紗耶子さんの「木挽町のあだ討ち」
日本文学振興会は19日夕、第169回芥川賞・直木賞の受賞作品、3作品を発表した。芥川賞には、市川沙央さん(43)の「ハンチバック」が選ばれた。また、直木賞には垣根涼介さん(57)の「極楽征夷大将軍」。永井紗耶子さん(46)の「木挽町のあだ討ち」の2つの作品が選ばれた。 【動画】第169回「芥川賞・直木賞」発表
芥川賞の市川さんは会見で「私は強く訴えたいことがあって去年の夏に初めて純文学を書きました。こうして芥川賞の会見の場にお導きいただいたことを非常にうれしく感じています。『我に天命あり』と思っています」と述べた。
直木賞の垣根さんは「10年くらい前から歴史小説を書き始めたんですが、この10年で今までにほかの賞を含めて5回くらい候補にはあげていただいたのですが受賞には至らず、今回は6度目になりますが、こういう壇上にいることができてホッとしてます」と述べた。
同じく直木賞の永井さんは「一報を受けてからうれしいというのと怖いというのと『なんだこれ』っていうのが極まってくるという感じでした。なんだこの気持ちと思っていたんですが『恐悦至極』ってこういう感じかと思いました。この作品は読者の方や書店の方から応援いただいていた作品でもありましたので、ここまでたどりつくことができてよかったなと思っております」と話していた。