男ら6人と共謀し男性殴ってキャッシュカードなど強奪、女に有罪判決…ATMへ車で連行した監禁罪は無罪
20~30歳代の男ら6人と共謀し、30歳代の男性に暴行を加えて財布を奪うなどしたほか、この男性を走行する車内で監禁したとして、強盗致傷と監禁の罪に問われた宮崎市の女の被告(25)の裁判員裁判の判決が19日、宮崎地裁であった。船戸宏之裁判長は強盗致傷罪について男らとの共謀を認める一方、監禁罪に関しては共謀は認められないとして無罪とした。その上で懲役3年、執行猶予5年(求刑・懲役6年)の有罪判決を言い渡した。 【写真】宮崎地方裁判所
判決によると、女の被告は6人と共謀。昨年4月25日深夜~翌26日未明、宮崎市の白浜海水浴場駐車場とその周辺で、男性の顔を殴るなどして約10日間のけがを負わせ、財布やキャッシュカードを奪ったほか、預貯金口座の暗証番号を男性から聞き出すなどした。
判決は女の被告について、共犯者らが男性を誘い出し、暴行や脅迫をして金品を奪おうとしていたことを認識していたとして強盗致傷罪の共同正犯の成立を認定。一方、その後、共犯者が男性を車に乗せ、現金自動預け払い機(ATM)がある場所まで連れていくため走行しながら車内で監視するなどしたとする監禁罪については、女の被告が、男性を乗せた車とは別の車に乗り、現場が暗かったことなどから認識していなかった可能性があるとし、無罪とした。