藤井貴彦、フリーになって「本当に泥臭かった」7か月…慣れてきたフジで“テレビマンの腕が試される”番組
■自分が稼ぐということの“汗感”を忘れずに 今年5月に放送された前回のこの番組の収録の際は、「いつもと別の空間にいて、別の空気を吸っている感じがありました」というが、「今回は吸い込む空気に何となく湿度の高さがあり、のどに心地よい感じがしましたので、ちょっとホーム感が出てきましたね」と変化が。 また、「スタジオに座ってつま先まで映る撮られ方を、あまりしていないんです。いつもは両膝に手を置いて真っすぐ座っているのですが、ちょっと脚をクロスしてみたり、以前はガチガチだった自分が、だいぶ楽に振る舞えるようになったと思います。これはもうフジテレビさんのおかげです」と、お台場にも慣れてきた様子だ。 日テレを退社して7か月が経ったが、思い描いたような活動はできているのか。 「フジテレビさんなどキー局のお仕事は業務提携の事務所から声がかかってやらせてもらっているのですが、それ以外の地方局に出る時は、自分で営業してお仕事を頂いているんです。だから、自分でギャラの設定をしたり、請求書をメールで送ったりと、本当に泥臭かったですね」 平日夜帯のニュース番組も担当し、フリーアナウンサーとして順調にスタートを切っているように見えるが、「自分が稼ぐということの“汗感”を忘れてしまいそうなので、これからも泥臭くやっていきたいです」という姿勢。それに加えて、「今回のようにフジテレビのきらびやかなスタジオで出演できることはなかなかないので、こういうお仕事は業務提携の事務所にさらに要求していきたいなと思います(笑)」と、冗談を交えて期待を述べていた。
●藤井貴彦 1971年生まれ、東京都出身。慶應義塾大学卒業後、94年日本テレビ放送網に入社し、スポーツ実況アナウンサーとしてサッカー日本代表戦や、クラブワールドカップ決勝、2010年バンクーバー五輪の実況などを担当。10年からは夕方のニュース番組『news every.』のメインキャスターを務め、コロナ禍で視聴者に寄り添うコメントが注目を集めた。24年3月で同局を退社してフリーに。現在は『news zero』(日本テレビ)のメインキャスターを担当する。