米の王様『コシヒカリ』が温暖化でピンチ 暑さに強い品種の開発競争が激化 滋賀産「みずかがみ」など健闘 コシヒカリを越えるか
■ファンの多い「コシヒカリ」を超える品種は?
日本人に根強い「コシヒカリ」神話。簡単には崩れそうにないが、米作りの未来は…? 滋賀県 農業技術振興センター 吉田貴宏専門員:ここでは開発中の稲を育てています。暑さに強い稲を作るために、実際に温室の中に植えて、この暑い条件の中でも品質を保てるものを選ぶためのテストをやっております。 ハウスの中は、暑い時期になると、外気よりも1度から2度高くなる。 滋賀県の高温耐性品種「みずかがみ」も、このハウスから生まれた。 滋賀県 農業技術振興センター 吉田貴宏専門員:実際に品種にするためには、暑さに強いだけではだめ。おいしいことも当然必要ですし、病気に強い、たくさん採れる収量性。全て兼ね備える必要性がありますので、それを探し出すのに、非常に苦労しています。大体10年に1個、品種を出せたらいいかなという状況です。 毎年、品種改良をした5万種類の稲を植え続けていて、「これだ!」と思える1本を探している。 滋賀県 農業技術振興センター 吉田貴宏専門員:コシヒカリが品種になって60年ほど。いまだ正直、コシヒカリを超えるブランドになったものがない。品種を開発する者としては、いつかはコシヒカリを超える。コシヒカリを作るのではなく、『この品種でいいんだ』というのを作りたいのは、夢としてはある。 日本の食を支え続ける米作り。今後、コシヒカリを超える存在は現れるのだろうか。 (関西テレビ「newsランナー」 2024年5月27日放送)
関西テレビ