世界チャンピオンじゃなくなったらお先真っ暗「ドラゴンボール」ミスターサタンが八百長に手を染める理由 悲惨すぎる妄想世界
チャンピオンだからこその辛さとはいえ、こんな未来はさすがに同情せざるを得ない。ミスター・サタン(CV:石塚運昇)と18号(CV:伊藤美紀)の一騎打ちとなった天下一武道会の決勝戦。18号がサタンにこっそり取引を持ち掛けたとき、サタンの脳裏に浮かんだ“自分が負けた世界線”が想像を絶する地獄絵図になっていて……。 【映像】ミスターサタンが”チャンピオン”から降格した世界(8分5秒ごろ~) セルゲームから7年、平和を取り戻した地球で久しぶりに天下一武道会が開催された。あの世から1日だけ悟空も帰ってきて、どんな戦いが繰り広げられるのか当時の視聴者も期待に胸を躍らせた。 しかし、悟空が登場して何事もなく大会が進むはずがなく、悟空たちは魔人ブウの復活を阻止するために次々と武道会場を後にしてしまう。本戦出場者の大量失踪という天下一武道会始まって以来のアクシデントに、スタッフの話し合いが行われると、サタンが提案した“5人でのバトルロイヤル”案が採用され試合が再開される。すると一瞬にしてサタン、18号、そして悟天&トランクス扮するマイティマスクの3人が残る展開となった。 18号とマイティマスクの人間離れしたぶつかり合いにサタンが呆然としている中、マイティマスクの正体がバレて反則負けとなってしまう。最後はサタンと18号の一騎打ちとなった。もちろん、18号が構えを見せただけでサタンは世界の救世主とは思えないほど情けない姿で震え上がる。そして18号がサタンにヘッドロックを決め、あっけなく試合が決まるかと思われた。 しかし名誉ではなくお金が目的の18号はここで“優勝を譲るかわりに2000万ゼニーをよこせ”とサタンに取引を持ち掛ける。「殺さないで!」「ひどいことはしないで!」と泣きわめいていたサタンは、18号の「わたしはいいんだよ、ここでお前をノックアウトして1000万ゼニーで我慢しても」という言葉に鋭く反応。自分がノックアウトされ白目を向いて倒れているところを想像してしまった。 さらに続いた想像の未来では、サタンが築き上げた名声や財産は破壊され、崩れ去っていた。ファンからは大量の空き缶とともに「馬鹿野郎サタン!」「恥知らず!」「期待して損したよ!」「サタン二度と来んじゃねえぞ!」「さっさと帰りやがれタコ!」と辛辣な言葉が投げつけられていた。 愛娘ビーデル(CV:柿沼紫乃)からも「パパなんて大嫌い!」と言われてしまう世界線は耐えられなかったのだろう。サタンは18号の提案を受け入れ、八百長に手を染めることになった。 もしここでサタンが18号に敗北していたら、世界を救った救世主としてのサタンの価値は大きく下がり、魔人ブウとの最終決戦で悟空の元気玉も完成しなかったかもしれない。そう考えると18号とサタンの八百長はある意味、隠れたファインプレーだった……!? アニメ「ドラゴンボール改」は、1989年から1996年まで放送されたアニメ「ドラゴンボールZ」のデジタルリマスター再編集版。サイヤ人編~人造人間・セル編までの第1期が2009年4月から2011年3月にかけて放送され、魔人ブウ編の第2期が2014年4月から2015年6月に放送された。原作は「週刊少年ジャンプ」(集英社)で1984年から1995年まで約11年間連載された鳥山明氏による大ヒット漫画で、シリーズ累計発行部数は全世界で2億6000万部を超える。「Z」「GT」「超」など数々のアニメシリーズが制作されたほか、20作を超える劇場版も公開。数多くのゲームシリーズにもなっている。 40周年を迎えた2024年、故・鳥山明氏が原作・ストーリー・キャラクターデザインを手掛けた完全新作アニメシリーズ「ドラゴンボールDAIMA」が10月より放送中。 (C)バードスタジオ/集英社・東映アニメーション
ABEMA TIMES編集部