「オフィスで理不尽な叱責を受けていた女性」→ビールとメンチカツで“邪神化”を阻止しろ!思わずほっこりしてしまう短編漫画の制作秘話を聞いた【作者インタビュー】
オフィスで理不尽な叱責を受けていた女性。彼女には生まれた頃から“守護神さま”がついていた。上司からのパワハラを聞き流す女性に対し、守護神さまは怒りをあらわにして……。 【漫画】本編を読む 早神あたか(@yaminome)さんの創作漫画「守護神さまとお鎮めご飯」は、pixivで1000件を超えるブックマークを集める作品。守護神さまと女性の不思議な関係と、ほっと一息つく夕食の描写に癒やされる短編だ。作者の早神さんは、アルファポリスにて『前世は剣帝。今生クズ王子』(原作:アルト)をコミカライズ連載中の漫画家。個人制作として発表した同作の舞台裏をうかがった。 ■守護神さまと女性の晩酌を描くほっこり作品はたった13時間で描き上げられた!?RTA企画の裏側とそのこだわりとは もともとお酒や居酒屋のグルメ漫画が好きで、会社員のころからよく一人で飲みに行っていたという作者の早神あたかさん。ある日の居酒屋で出会った美味しすぎる豚の角煮との感動の出会いから、自身の大好きな「メンチカツとビールという組み合わせでもその感動を経験してみたい!」と思いを馳せたものの、なかなか叶わず…。「現実で叶えられないなら、せめて漫画でその光景を…」という早神さんの熱い思いが本作には込められている。 本作は以前デジタルで描かれたものを再度アナログ&デジタルでリメイクしたものだが、リメイクにあたってはRTA(リアルタイムアタック)企画で描かれているというから驚きである。「漫画RTA」というとてもユニークな企画について、早神さんは「決められた時間の枠で完成を見据えて描けたこと、時間は間に合わなくても1年で12作品も完成させられたことはやはり大きかったと思います」と語っている。 リメイクをするにあたって、制作でのこだわりについて訊ねると「リメイク前はメンチカツにソースをかけ忘れて投稿してしまい、それをずっと後悔していたので今回は絶対に忘れないぞと思ってました(笑)」と思わず笑ってしまうような裏話も教えてくれた。 パワハラを無表情で受け流すかっこいい主人公、そして主人公の表に出せない感情を素直に表現する“守護神さま”という存在。特別な力を振るうわけではないけど確かに守ってくれている…、少し不思議な関係性を描いた本作は、早神あたかさんの意欲的な挑戦の中で生まれ変わり、更なる反響を集めている。 取材協力:早神あたか/ATAKA(@yaminome)