鹿島港沖の漁船転覆事故、事故調査官らが聞き取り 不明者捜索も続く
茨城県の鹿島港沖で大津漁協(同県北茨城市)所属の巻き網漁船、第8大浜丸(80トン)が転覆し、乗員2人が死亡、3人が行方不明になっている事故で、国の運輸安全委員会の船舶事故調査官3人が7日、千葉県の銚子市漁協を訪れ、関係者への聞き取りを始めた。 【写真】銚子漁港第3卸売市場脇の岸壁に停泊していた運搬船の甲板には、転覆し、沈没した第8大浜丸の救命ボートなどが積まれていた=2025年1月7日午後4時40分、千葉県銚子市川口町2丁目、根岸敦生撮影 集まった報道陣に対し、調査官の一人は「今後、救助された船員への聞き取りや、同型船を使った実験などで事故原因を究明していく」と話した。調査官はこの日、銚子海上保安部も訪れ、乗員を救助した際の状況などについて確認した。 一方、海上保安庁は7日、第8大浜丸が沈没したとみられる地点を中心に不明者を捜索した。鹿島海上保安署によると、巡視船や巡視艇計3隻のほか、海保の航空機、茨城県の防災ヘリによる上空からの捜索も行ったが、7日夕時点では発見できていないという。8日も捜索を続ける。(根岸敦生、古庄暢)
朝日新聞社