＜日・ロ＞静まり返る日本ハムベンチ（撮影・尾崎　有希）

　◇パCSファーストS第1戦　日本ハム0―2ロッテ（2024年10月12日　エスコンF） 　日本ハムはクライマックスシリーズ（CS）ファーストステージ第1戦（エスコンF）でロッテに完封負け。0勝1敗でファイナルステージ進出へ後がなくなった。先発の加藤貴之投手（32）が7回途中2失点と好投も、打線がロッテ先発の佐々木朗希投手（22）を打ち崩せなかった。 　球場過去最多を更新する3万7553人が集結したエスコンFがため息に包まれた。 　打線は初回、相手先発・佐々木のきわどいコースを突く直球を見極め1番・浅間が四球で出塁するも盗塁死。続く2番・清宮も四球で出るが、後続の3番・レイエス、4番・郡司が凡退した。2回には1死走者なしで6番・万波が初球を左前に運ぶチーム初安打を放つが、再び後続が凡退した。 　4回には先頭のレイエスが右前打で出塁。しかし郡司が左飛に倒れ、5番・上川畑は二ゴロ併殺打。0―1と先制された5回も、先頭の万波がこの日2安打目となる遊撃への内野安打で激走し出塁したが、続く7番・松本剛が痛恨の三ゴロ併殺打。好投する加藤貴を援護できない。 　先発投手の加藤貴は4回まで走者を出しながらも要所を抑えるピッチングでロッテ打線を無得点に封じた。しかし5回、先頭の中村奨にソロ本塁打を浴びて先制を許すと、7回にも先頭のポランコにソロ本塁打を打たれ、痛い2失点目。続く佐藤を空振り三振に斬ったところで降板となった。6回1/3、71球を投げ8安打2失点。粘りの投球を続けたが2発に泣き、CS初勝利はならなかった。 　0―2とされた7回、先頭のレイエスがこの日2安打目となる左前打で出塁。その後2死二塁となり、初めて得点圏に走者を進め万波を迎えるが、空振り三振。8回には代打・マルティネスを送り出すが空振り三振に倒れた。 　救援陣は無失点で打線の反撃を待ったが、結局最後まで得点を奪えず完封負け。CSファイナルS進出に向け、後がなくなった。