県下一周駅伝、後継大会開催へ 長崎陸協が来年2月・諫早で再スタート…当面は周回コース
今年1月の第70回大会で幕を閉じた長崎新聞社主催の「郡市対抗県下一周駅伝大会」の後継大会が来年2月16日、諫早市の県立総合運動公園内で開かれることが決まった。もう一つの主催者だった長崎陸上競技協会が、従来から回数を引き継いで「第71回県下郡市対抗駅伝大会」として再スタート。長崎新聞社は「特別協力」として関わる。 県下一周駅伝は1952年の第1回大会から2020年の第69回大会まで、毎年公道で開いてきた県内最大の駅伝大会。コロナ禍による3年間の中止を経て、今年1月に第70回大会を実施した。各郡市代表に選ばれた小学生からシニアまでの幅広いランナーが、県本土の総距離400キロ超を3日間かけて駆け抜けた。 運営コストや膨大な業務量の問題が払拭できず、さらに公道での安全確保の面でも不安が残るとして、長崎新聞社は第70回大会で区切りをつけた。一方で市民ランナーらからは存続を望む声が相次ぎ、長崎陸協や各チームの関係者らが後継大会の開催を模索してきた。 今回は諫早市のトランスコスモススタジアム長崎発着の県立総合運動公園内が会場となる。「公道を走りたい」「複数日程でやりたい」などの意見は根強くあるが、新コースの考案や交通上の安全確保には綿密な協議が必要で、当面は公園内周回コースで開くことになった。 第70回大会に出場した全11チームがエントリーする予定。実施案では女子の部(約15キロ)が小学生から一般まで6区間をつなぎ、男子の部(約40キロ)が小学生からシニアまでの9区間で競う。男女計15区間、約55キロの合計タイムで総合順位を決める。 長崎陸協の安達勝美理事長は「先人の思いを紡いできた大会。多くの方々の尽力で、装いも新たに第71回大会として開催する運びになった。県民の皆さまに愛される大会にしたい」としている。