JR東日本「高輪ゲートウェイシティ」来年3月開業を発表!隈研吾デザインの文化創造棟も
JR東日本は10月30日、都内で記者発表会を行い、JR高輪ゲートウェイ駅直結の大規模再開発「TAKANAWA GATEWAY CITY(以下、高輪ゲートウェイシティ)」のまちびらきが来年3月27日に決定したことを発表した。 【写真】隈研吾氏デザインの文化創造棟「MoN Takanawa: The Museum of Narratives」 「高輪ゲートウェイシティ」は、JR東日本が手がける都心最大級の複合都市。品川駅から田町駅の全長約1.6kmに及ぶ敷地を「Global Gateway」をコンセプトに開発し、街全体を「100年先の心豊かなくらしのための実験場」と位置付け、地球環境と経済活動のバランスを両立する「地球益」の実現を目指す。開発過程で日本初の鉄道開業で建設された「高輪築堤」が出土し、その築石を植栽などに利用するほか、レールや第7橋梁部を再現するなどまちづくりの中で保存・継承していく。 延べ床面積で全体の6割を占める「THE LINKPILLAR 1 SOUTH/NORTH(ザ リンクピラー ワン サウス/ノース)」は、国際交流拠点の象徴となる駅直結のツインタワー。国際的な企業の本社などが入居できるハイグレードオフィスのほか、大規模なコンベンション・カンファレンス、首都圏初進出のラグジュアリーホテル「JWマリオット・ホテル東京」(25年秋開業)、トラベルセンター「TAKANAWA GATEWAY Travel Service Center」、ルミネ史上最大規模の延べ床面積約6万㎡となる商業施設「ニュウマン高輪」、ビジネス創造施設などを有する。
高輪ゲートウェイ駅には「南改札」がオープン。構内には公園のような空間「Eki Park」や新たな体験価値を提供する4店舗が開業し、エキナカDJイベントの定期開催も予定。周囲には南北約1km、約4haに及ぶ都内最大級のパブリックレルム「53 Playable Park」が展開され、広場のライトアップや飲食・音楽イベントなどでナイトタイムエコノミーを推進。街全体の情報とJR東日本が持つ鉄道運行データを蓄積する「都市OS」に集積したデータを活用し、ロボットプラットフォームや街独自のアプリ「TAKANAWA GATEWAY CITYアプリ」も提供する。 2026年春には泉岳寺駅に隣接する大規模複合棟「THE LINKPILLAR 2(ザ リンクピラー ツー)」が開業し、都内最大級のエネルギーセンターやオフィスフロア、商業施設、ヘルスケア創造拠点が入居。田町駅側の「TAKANAWA GATEWAY CITY RESIDENCE」には国際水準の高層高級レジデンス、インターナショナルスクール、ビオトープを整備。さらに、街のシンボルとして隈研吾氏デザインの緑と木のスパイラルが特徴的な文化創造棟「MoN Takanawa: The Museum of Narratives」をオープンする。 来年3月27日のまちびらきでは「THE LINKPILLAR 1」の一部施設や南改札および構内店舗が開店。街を訪れる来訪者が楽しめるマルシェをはじめ、街の姿を先行体験できるシアターや色鮮やかなアートインスタレーション、国内初のキネティック・アートが楽しめるナイトミュージアム&バーなど、20を超えるイベントプログラムを用意する。まちびらき以降は商業施設やホテルなどが順次開業し、2026年春に「THE LINKPILLAR 2」「MoN Takanawa: The Museum of Narratives」「TAKANAWA GATEWAY CITY RESIDENCE」が完成予定。