【ちくご情報局】ソフトバンク・佐倉侠史朗インタビュー ホークスの三軍・四軍スター候補「『いい』と言われる選手に」
もっともっと頑張っている若鷹たちを知ってもらいたい!ファームは2024年シーズンが終わり、早くも来季を見据えた鍛錬の日々が始まっている。今回からは、ルーキーにプロ1年目のシーズンを振り返ってもらおう。まずは、恵まれた体格を生かした豪快な打撃が魅力の、未来の四番候補が登場だ。 取材=菅原梨恵 ※情報は10月26日現在、年齢は2024年の満年齢 【選手データ】佐倉侠史朗 プロフィール・通算成績
『高校BIG3』の一人として、注目度は以前から高かった。プロの世界でも「打撃」「長打力」に磨きをかけ、あこがれの先輩たちのようにチームを背負う存在に。今はそのための“準備期間”だ。 ──プロ1年目のシーズンが終わりました。 佐倉 思ったよりも(プロの)レベルが高いというのは、ずっと思っています。想像しているよりもうまい選手が多くて、自分の実力のなさを実感できたシーズンだったなと。 ──高校時代との違いは感じた? 佐倉 プロはベテランの方から僕らみたいな1年目の選手までたくさんの選手がいて、高校よりも上下関係が厳しいのかなと思っていたんです。でも、全然そんなことはなくて、いろいろと教えていただきました。 ──佐倉選手のほうから先輩方に質問したりすることも? 佐倉 柳田(柳田悠岐)さんがリハビリに来たときもお話させていただきました。リハビリに来る一軍選手の方には積極的に話し掛けようと思って、それができたのでよかったです。 ──ファーム非公式戦で76試合に出場。試合に出る中で感じたことは、どんなことがありましたか。 佐倉 やっぱり守備の実力のなさもそうですし、バッティングにおいては調子の波をもっと小さくしていかないといけないなと。76試合といってもケガ(※4月に肩を負傷)があって空いているので、ケガをなくしてもっと多くの試合に出続ける体力をつけないといけないと思います。 ──9月には打撃強化月間もありました。取り組んでの感想は? 佐倉 すごく充実していましたね。僕の弱点として真っすぐへの対応と、反対方向にもホームランを打ちたいという思いがあって。それを重点的に取り組みました。いつもできないことを詰め込んでやっていけたので、いろいろな引き出しができましたし、まだまだやることがたくさんあるなと思えました。 ──1カ月の成果というところは? 佐倉 ちょうどこの前、韓国遠征の最終戦(10月20日の韓国/独立リーグ連合チーム=蔚山ムンス球場)で初球の真っすぐをしっかりはじき返すことができました。あとは低めのボール球をしっかり見逃せたという点でも、上達を感じましたね。 ──秋季キャンプはどんなテーマを持って取り組んでいきたいですか。 佐倉 野手は野手でやらせてもらえると聞いたので、一軍で活躍している先輩方の取り組みを見られたらなと思います。見て、吸収できるところは吸収して、自分が理想としている選手に近づけたらなと思います。 ──ズバリ、「理想としている選手」とはどんな選手? 佐倉 山川(山川穂高)さんみたいにホームランが打てて、近藤(近藤健介)さんみたいに打率を残せるのが理想です。それでこそ、バッティングが「いい」と言われる選手だと思うので。
PROFILE さくら・きょうしろう●2005年11月3日生まれ。183cm105kg。右投左打。福岡県出身。[甲]九州国際大付高-ソフトバンク24育[3]。
週刊ベースボール