埼玉・加須市が実物マンホール蓋を15万円で販売 重さ45キロ、すでに4人が申し込み
埼玉県加須市は、重さ約45キロの実物のマンホール蓋を1枚15万円で販売する。市にゆかりのあるこいのぼりなどが描かれた3種類の蓋を用意した。市によると、交換時期がきた古いマンホール蓋を販売したり、ふるさと納税の返礼品として活用されたケースはあるが、新品をそのまま販売するのは珍しい。 【写真】地元の特産品や花が描かれたマンホール蓋 令和7年1月31日までに申込書をメール、郵送または持参する。市下水道課で引き渡す。 市は下水道の役割や重要性について理解や関心を深めてもらうため、5年度に全国からデザインを募集し、3種類のオリジナルデザインマンホール蓋を作成、設置した。蓋には①毎年5月3日に加須市民平和祭で遊泳する全長100メートルの日本一大きい「ジャンボこいのぼり」②騎西城、玉敷神社で開催される「騎西だるま市」や「藤まつり」③大利根地域の特産品「イチゴ」や「お米(稲穂)」、童謡「野菊」に歌われる野菊、「ホテイアオイ」の花-のデザインがそれぞれ採用された。これを基に、マンホールカード、マンホールコースターなどもつくられた。 マンホールをめぐっては、地域色豊かな蓋のデザインを紹介する「マンホールカード」がこれまで全国で計1千種類が発行され、収集家から人気を集めていたり、全国各地でマンホールの蓋を写真に収める熱心なファンもいるなど、一部でブームとなっている。 こうした背景もあり、今回、「市全体のPRにもつなげるため、実物のマンホールを販売する」(市下水道課)ことを決めた。「すでに4人の申し込みがある」(同)という。