【京都発】ホテルの競争が激化 『温泉掘削』に活路を見いだす事業者 温泉で差別化を…関西ホテル界の巨人「ホテルニューアワジ」も参戦
観光地がにぎわう中、「京都」の中心部で、ひそかに「あるブーム」が起きています。 続々と増える京都観光の新たな“目玉”を取材しました。 ■【動画で見る】【令和の採掘ラッシュ】京都で「温泉掘削」大フィーバー発生「ホテル競争激化」湧き上がる温泉の熱狂 お湯で差別化図る宿泊事業者 関西ホテル界の巨人「ホテルニューアワジ」参戦
【記者リポート】「気持ちいい!実はこの温泉、京都のど真ん中にあるんです」 京都観光の新しい目玉。それは「温泉」です。 【観光客】「京都で温泉?あんまり…」 「スーパー銭湯しか思い浮かばない」 【観光客】「市内であると思わなかった」 「京都で風呂っていうイメージがなかったですね」
あまり認知されていない京都の温泉。外国人客も、京都には温泉を求めていないようです。 【オランダからの観光客】「来週から東京に行くので、その時に温泉で有名な日光に行こうと思っています」 【スイスからの観光客】「京都ではないんですけど、富士山のところで(温泉に)入って、とてもきれいでした」
■京都の中心部で温泉付きホテルが増加
これまでも京都市には、自然豊かな山あいを中心に温泉施設がありましたが、最近増えているのは中心部。この4年間で4カ所の温泉付きホテルが誕生しました。 観光客を温泉客として取り込もうと、掘削ラッシュが起きているのです。
京都市の中心、四条河原町にある「空庭テラス京都」。地下およそ1100メートルからくみ上げた温泉を、内風呂や大浴場で京都の街を一望しながら楽しめます。 ここでは2018年に温泉掘削に着手。しかし、オープンは2023年と、5年の月日がかかりました。 【空庭テラス京都 高見澤仁和 副総支配人】「800メートル掘って、900メートル掘って出ないとなった時にくじけそうな時があった」 「(湧いた時は)もうお祭り状態でした。『出た!』とみんな喜んだ」 数億円の費用がかかったという温泉の掘削。なぜそこまで力を入れたのでしょうか。 【空庭テラス京都 高見澤仁和 副総支配人】「あまり京都は温泉っていうイメージがなくて、神社仏閣が観光メインだったんですが、そこに温泉っていうプラスアルファが加わることで楽しんでいただけるのではないかなと。温泉ってキラーワードだと思っています」