武尊が自著「ユメノチカラ」の出版を記念したトークイベント開催「同じような悩みを抱えている人にちょっとでも参考になれば」
K-1 WORLD GP 3階級制覇王者でONE Championshipに参戦中の武尊(team VASILEUS)が3月2日、都内でトークイベントを開催した。 このイベントは1月29日に徳間書店から出版された初の自著「ユメノチカラ」の出版を記念して行われたもの。定員80名でチケットがすぐに完売してしまったことから、イベントの模様は武尊YouTubeチャンネルにて生配信され、アーカイブで視聴することも可能となっている。 イベントでは「今回この『ユメノチカラ』という本を出版させていただいた。今まで生きてきて、メンタルの病気にもなったことがあって“こうしたらもっとうまく生きられるのにな”とか“こうしたらメンタルが整うな”ということがいろいろあった。そうやって自分で経験して身に着けたものもあったので、同じような悩みを抱えている人にちょっとでも参考になればいいなと思い、今回はそういう目線でも本を作らせてもらったので、たくさんの人に読んでいただけたらうれしい。ぜひお友達にも勧めてください」と挨拶。 そして、このタイトルにした理由については「小さいころから“格闘家になりたい”“K-1王者になりたい”という夢を持っていた。その夢に向かう力がすごく強かったので、いろいろな挫折もあったし、病気にもなったし、いろいろな辛いこともあったが、それでも突き進んで来れた。夢のパワーがそうさせてくれたと思っている。だから夢とか目標を持つ大切さがこの本の内容になるのかなと思って、このタイトルにさせてもらった」などと語った。
トークでは1月28日の「ONE 165: Superlek vs. Takeru」で行われたスーパーレック・キアトモー9とのタイトルマッチに向かうまでの心境、そして試合について、また初めて参戦したONEの舞台裏などを明かした。 スーパーレック戦後にローキックをカットしない戦い方がSNSで論争となった際に武尊自身が「自分たちのチームで考えた戦術だから」と答えていたのだが、この日は「負けは負けなんで言わなくてもいいかなと思ったし、たらればを言ってもしようがないというのはあるんですが、チームが攻められたり“トレーナーが悪いんじゃないか”といったことをネットとかで言われているものを見て、それが納得いかなかった。ああいう判断をしたのは自分。セコンドやトレーナーは全力で勝つための準備をしてくれたし、勝つための指示を出してくれた。1Rにローをカットした時にヒザが折れていた。これ以上、ヒザでローをカットしたら立っていられなくなるなという感覚があったので“腿で耐えよう”という作戦は自分で決めた。そこはセコンドを攻められるのは違うなと思って、反論だけした」とその心境を明かしたうえで、そういった論争に対しては「みんな勝ってほしくて言ってくれているのは分かるのでありがたい」と語る場面もあった。 その後は盟友の松倉信太郎が自宅に押し掛け、武尊が絶対に食べないようなものばかりを宅配で注文したことによって「体調が悪くなった(笑)」などと語り、ファンを笑わせる場面も。