スペインGPで始まるF1ヨーロッパ3連戦。チームにとっては輸送問題が悩みのタネに?
■2025年には、さらに過酷なスケジュールに?
F1も今年、HVO車両を37台に倍増させ、イギリスからの遠隔放送事業を通じて、レースへの輸送に必要な貨物の量を減らそうとしている。昨年のオーストリアGPでは、HVOと太陽光発電に基づく低排出電力システムを試験的に導入した。 マクラーレンが従来の大型モーターホーム、マクラーレン・ブランド・センターを縮小して小型のユニットに刷新し、これまでトラック18台を移動に使っていたところ、8台で移動できるようにした。 ドライバーのランド・ノリスは、マクラーレンが以前使用していた巨大なユニットではヨーロッパでのトリプルヘッダーは不可能だったと認めた。 「今はどうやったらそんなことができるのかわからないよ」と彼はうなずいた。 「ブランド・センターがあったころはダブルヘッダーをいくつかこなしたが、トリプルヘッダーとなると人員を増やし、夜を徹して運転しなければならなかった」 「今もダブルヘッダーのいくつかはそうしなければならないが、先に人を移動させるかか、寝台バスを使い、彼らが休んでいる間にほぼ同じ時間に到着するようにしている」 2025年は、さらに厳しい挑戦がチームを待ち受けている。イモラとモナコにバルセロナが加わり、3連戦となる予定だからだ。モナコからバルセロナまでの距離は比較的短いが、モナコからすべての機材を時間内に搬出するのは、関係者全員にとって厄介なことだ。 「ホスピタリティ・ユニットは2つ用意されているので、どこに重点を置くかは話し合いで決めることになる」とレックは言う。 「搬出は大きな挑戦となる。日曜夜の撤収の時間帯は何百人ものゲストが走り回ることになるからだ」
Filip Cleeren