暴言発した角田裕毅に約690万円の罰金。スチュワードは角田の反省を評価し、半額を執行猶予に
RBの角田裕毅は、F1オーストリアGP予選中に不適切な発言があり、これが国際競技規則に違反していたとして、4万ユーロ(約690万円)の罰金が科せられた。なお罰金の半分は、今季残りの期間に同様の違反がなければ免除となる。 【リザルト】F1第11戦オーストリアGP:予選結果 予選Q1の終盤、角田はピットレーンでザウバーの周冠宇に割り込まれる形になった際、無線でFワードに加えて侮辱的な表現を含む単語を用い、周を激しく批判した。 裁定の中でスチュワードは、角田はヒアリング中に謝罪し、自分の言葉が不適切であったことを十分に認識していなかったと語ったが、それでもスチュワードは彼を規約違反とみなした。 スチュワードは以下のように裁定を下している。 「Q1中、22号車(角田)がファストレーンに並んでいたところ、他のマシンが前方のファストレーンに割り込んできた。そこで22号車のドライバーはチーム無線で攻撃的な言葉を使った発言をした」 「ヒアリングの間、ドライバーは非常に申し訳なさそうにし、英語が母国語ではないため、セッションが終わるまで、使用された言葉の英語の理解が足らなかったと説明した」 「それを知ったとき、彼はぞっとしたと言った。彼は、言葉の理解が違っていたと主張したが、それが彼のしたことの言い訳とみなされるべきではないと認めた」 「スチュワードはドライバーの誠実さを評価するが、使用された言葉が不快であり、完全に不適切であることを強調する」 「公衆の面前でこのような言葉を使ったことは、国際競技規則第20条に規定されている不正行為に相当する」 角田は率直に謝罪し、公衆の面前で謝罪することを申し出たため、スチュワードは罰金の半分を執行猶予付きのペナルティに変更することを決定した。 「状況を考慮し、スチュワードは厳しい罰金を科す必要があると判断したが、ドライバーの真摯な反省と公開謝罪の申し出も考慮し、罰金の一部を執行猶予とすることを決定した」 国際競技規則の20条は、不正行為について定義しており『攻撃的、侮辱的または虐待的であり、粗野または無礼である、または不快感、屈辱感、不適切感を与えると合理的に予想される、またはそう認識される可能性のある言語(書面、口頭に限らず)、ジェスチャーおよび/または記号の全般的な使用』を禁じている。 角田はすぐに自身のインスタグラムに謝罪文を投稿し、次のように綴った。 「今日の無線での発言について、深くお詫び申し上げます。間違いなく意図的に使ったわけではなく、自分でもその正確な意味を完全に誤解していました」 「今はこの言葉の意味をよりよく理解していますし、自分が言ったことをとても申し訳なく思っています。このような言葉遣いは場違いだし、許されるものではありません」 角田は予選Q1は突破したものの、Q2で敗退。14番手から決勝をスタートする。
Filip Cleeren