ブルボン「ルマンド」発売50周年 新商品「ラングレイス」でメイン購買層の40~60代以上女性の需要を深耕
ブルボンは、ロングセラーブランド「ルマンド」が発売50周年を迎えた今年、「ルマンド」と同じ製造技法を用いて開発された新商品「ラングレイス」を投入するなどして40~60代以上の女性の需要を深耕する。 40~60代以上の女性は「ルマンド」をはじめとする同社「オリジナルビスケット」シリーズのメイン顧客層となる。 8月9日、商品・営業戦略発表会に臨んだ井手規秀常務取締役執行役員開発開拓本部本部長は「ご支持をいただいている40から60代以上女性に向けて新商品を投入することで売場を広げ、大きな数字をつくっていきたい」と意欲をのぞかせる。 9月10日から発売している新商品の「ラングレイス」は昨夏、アンテナショップで夏季限定発売して人気の高かった商品。薄く焼きあげたラングドシャ生地を幾重にも折り重ね、甘さを抑えたチョコレートクリームでコーティングした。 「ルマンド」がクレープ生地にココアクリームを合わせたのに対して、「ラングレイス」はラングドシャ生地にチョコクリームを合わせた。 坂井裕次取締役執行役員製品開発統括部長兼第三製品開発部長は「『ルマンド』の“ざくざく、パリパリ”した食感に対して、『ラングレイス』は“さくっと、ほろっと”した食感とくちどけにチョコレートクリームの味わいがマッチしたおいしさ」と胸を張る。
「贅沢ルマンド」と「贅沢ラングロール」は特に40~50代女性からの支持が高い商品。ミルクのおいしさが楽しめる新商品「贅沢ルマンド芳醇ミルク」を10月1日に発売開始してシリーズの活性化を図る。 「贅沢ルマンド芳醇ミルク」は、バターと北海道産生乳の生クリームを練り込んで焼きあげたミルククレープ生地を幾重にも折り重ねたもの。 表面を全粉乳やバターオイルなどの乳原料をたっぷりと使用したミルククリームで包み、乳のコクを存分に感じられるように仕立てられている。 ブルボンはビスケット市場に対し、40~50代女性をターゲットとした家族で楽しめる売れ筋商品のほか、1~2世帯の自分のための消費を視野に入れた高付加価値・健康軸商品や今後構成比が大きくなる60~70代以上の消費者をターゲットとした品揃えに注力している。 オリジナルセレクトシリーズは、徳用サイズでは多すぎるという2~3人の家族構成に好適な商品群。9月10日には、同シリーズから「ラングロールショコラノワール」を新発売。 袋入りビスケットに次いで高い構成比を占めるパッケージビスケット(箱入りビスケット)では、「ロアンヌバニラ」「もっちりわらびもちクッキー」「ザクザク玄米クッキー」「あじわいたまのサブレ―」など市場の商品と一線を画した独自性のある商品を展開している。