【少女被害の未解決事件】勝田州彦容疑者は“人の体を傷つけることに興奮する特異な性癖”...別事件の裁判で検察側が指摘 今後の捜査のポイントは?
18年前の2006年に兵庫県たつの市で小学4年の女児が胸などを刺された事件で、警察は11月7日、45歳の男を殺人未遂の疑いで逮捕しました。逮捕された勝田州彦容疑者(45)は2004年に岡山県津山市で小学3年の女児を殺害した罪で、去年、無期懲役判決が確定し服役中でした。また、たつの市の事件の翌年には兵庫県加古川市で小学2年の女児が胸などを刺され死亡する事件が起きていて、勝田容疑者はこの事件についても関与を認める供述をしているということです。 【画像を見る】女児が刺された現場の様子は? 急展開を迎えた2つの未解決事件。少女ばかりを狙って犯行を繰り返したとみられる男の素顔とは?日本社会が抱える性犯罪の再犯についての課題や、事件の今後の捜査の行方について、専門家の見解などをまとめました。
被害者は小学生から中学生の少女ばかり
2004年に岡山県津山市で起きた小学3年の女子児童が殺害された事件で、勝田容疑者は無期懲役の判決を受け、服役していました。その服役中に勝田容疑者は2つの事件への関与を認める供述をしたということです。2006年、たつの市で小学4年の女児が刺され重傷を負った事件と、2007年に加古川市で小学2年の女児が刺され殺害された事件です。 ただ、勝田容疑者が関わったとされる事件はこれだけではありません。勝田容疑者は実は2000年に兵庫県明石市で複数の女児らに暴力を加えたとして、執行猶予付き判決を受けています。その後、2009年、2015年に少女らを襲ったとして逮捕され、実刑判決を受けています。被害者は小学生から中学生の少女ばかりです。 勝田容疑者は、それぞれの事件現場に近い兵庫県加古川市に住んでいたということです。過去の近隣住民への取材では、「いい子」「ちゃんと挨拶する人」という声が聞かれていました。 2015年に起きた事件の裁判で、検察側は「犯行動機は性的興奮を得るため。人の体を傷つけることに興奮する特異な性癖を持っている」と主張。弁護側は「いじめや厳しいしつけが性癖を形成した」と主張していたということです。