20日(金)朝は関東以西で真冬の冷え込み 週末は東・西日本で気温変化大きい
上空寒気の影響で、けさは東京都心や大阪、高知などで初雪を観測した。午後は太平洋側で晴れ間が広がるが、日本海側は夕方にかけて雪や雨の降る所がある見込み。今夜からあす(金)朝も冷え込みの強まる地域が多いので、路面の凍結や部屋の温度管理に注意が必要だ。なお、21日(土)は気温の上がる所もあるものの、日曜日以降は再び冬の寒さが続く見通し。
東京都心で「初雪」
昨夜からけさにかけて、西日本や関東を中心に雪や雨の範囲が広がり、西日本の山地で積雪が一気に増えた所もあった。東京都心は午前7時過ぎに、平年に比べて15日早く、昨年に比べて25日早い初雪を観測した。きょう(木)午後は、雪や雨の範囲は日本海側が中心となるが、山陰や北陸西部は夜には止む所が多い見通し。
あす(金)日中は、関東や東海、西日本で晴れる見込み。北陸から北の日本海側も、雲がなかなか取れない地域もあるが、きょう(木)に比べると雪や雨の範囲は狭くなる見通し。なお、あす(金)の朝は東・西日本で冷え込みが強まるので、布団から抜け出しやすい環境作りが必要になりそうだ。太平洋側は空気が乾くので、引き続き火の元にも注意が必要となる。
土曜日に気温上がるが
21日(土)は低気圧の通過などで、西日本は太平洋側でも昼過ぎにかけて雨の降る所がある見込み。東日本の太平洋側も午後から夜遅くに、沿岸を中心に一時的に雨が降りそうだ。なお、土曜日の日中は関東で14℃前後、北陸でも10℃近くまで上がるなど、東・西日本でいったん寒さが緩む見込み。
ただし、22日(日)は寒気の影響で、全国的に再び気温が下がりそうだ。北陸の沿岸部は土曜日は雨が主体だが、夜はおそらく雷鳴や風の音で目覚めるなど天気が荒れ始め、日曜日は雪の降る範囲が広がる見込み。週明け月曜日の午前中にかけては、本州の山地を中心に雪の量が多くなりそうだ。 (気象予報士・高橋和也)