【ジロ・デ・イタリア2024 レースレポート:第18ステージ】メルリールがゴールスプリント勝負を制して区間2勝目!ミランは2年連続のポイント賞獲得に王手
「チームメートのジュリアン・アラフィリップと、今日もやってやろうと話し合っていた。レース中に僕らは常にいいポジションで走っていた。最後の1kmがかなり速かったのにはちょっとびっくりしたけど、スプリントを始めるタイミングはしっかりとわかった。接戦だったけど、自分の速さには自信があった」とステージ優勝したメルリール。
グランツール3週目にも勝てるという実力を見せつけたかったという。この大会が終わるまでの日数を数え、チャンスのステージのために山岳ステージを乗り越えてきた。
「みんなが僕をいいポジションに連れていってくれた。アラフィリップたちの後ろをキープして走った。残り2kmでポジション争いが始まったので、残り900mの最終コーナー手前でチームメイトにポジションを上げていくように頼んだ。最終コーナーで好位置を失ったのは焦ったが、フィニッシュラインの300m手前でベストな位置を確保した」
ミランは2位に甘んじたものの、ポイント賞のトップを堅持。初参戦だった前年を含めて39日間のうち35日もマリア・チクラミーノを着用していることになる。ミランがこのシクラメン色のリーダージャージを獲得できなかったのは2023年の第1ステージでレムコ・エヴェネプール、2024年の最初の3ステージでジョナタン・ナルバエス、フィオレッリ、メルリールが獲得した日だけだ。
ミランのポイント賞総得点は327点で、同2位のグローブスの200点に大差をつけていて、無難に最終日まで走りきれば2年連続の受賞となる。
総合成績ではポガチャルがこれで17日間マリア・ローザを着用することに成功した。1995年に総合優勝したスイスのトニー・ロミンゲルが21日間着用したという記録があるが、21世紀になってからは最長日数となる。
「今日はいい一日で、速いフィニッシュと速いステージだった。雨が降る前にパドヴァに到着できてとてもうれしい」とマリア・ローザのポガチャル。ゴール後はステージ10位に終わったチームスプリンターのフアン・モラノについて言及した。
「フアン・モラノとも同じ成功を分かち合いたい。ここ数週間で僕たちがやってきたことは、ピュアなチームワークだ。モラノも僕のために多くのことをしてくれた。平坦ステージのスプリントで彼にはチャンスがあったけど、今日は終盤が混沌としていたし、僕がアシストとして牽引することは難しかった。最終日のローマでマリア・ローザを獲得することが主な目標ではあるけど、ローマではモラノがステージ優勝するチャンスがあることを知っている」(ポガチャル) 文:山口和幸
山口 和幸