イ・ソンギュン遺作『スリープ』が公開。人気俳優が紡いだ人生の光と影、必見名作6選
偶然に遭遇した2人が大学近くのチキン屋で飲み始め、未練タラタラのムンスが「今まで会った女でお前がいちばんかわいい!! 俺がどんだけお前を好きか!」と絡む下り、そしてすげなくされたムンスが先輩の映画監督ジェハクに「行くところまで行けば、自分が何を求めているのかわかると思う!」と泣き言を言い「行くところまで行ってわかるのは、お前が何もわかってないってことだけだ!」と叱られる場面がとにかく最高です。 ホン監督作品は、酒を飲む場面では俳優がマジ飲みすることで有名なんですが、このときのソンギュンはマジでベロンベロンで、2人に同じように「はいはいわかった、その話はまた今度」とあしらわれるのとか爆笑過ぎるし、もはや演技を超えてリアルなんじゃなかろか?! と思います。これ以降、ソンギュンの「笑いがわかる俳優」としての価値は跳ね上がったはず! ※『ソニはご機嫌ななめ』Rakuten TVで配信中
笑顔を絶やさない、愛すべき兄貴キャラ
『シベリアで愛ましょう! ~シベリア先発隊~』 ウラジオストックからモスクワまで9000kmを走るシベリア鉄道で行く、11泊12日のロシア横断ツアーを追うバラエティ。メンバーはリーダーのイ・ソンギュンに、ほんの1年半の付き合いなのに気の合うキム・ナムギル、さらにソンギュンがかわいがる後輩のキム・ミンシク、『今週、妻が浮気します』で共演のイ・サンヨプ、さらにキム・ナムギルと『熱血司祭』で共演のコ・ギュピルの5人。
材料も環境もままならない列車の中で、ジップロックとインスタント食品を駆使しながらソンギュンが作る料理を、後輩たちがうまいうまいと食べる姿が、なんか和みます。『三食ごはん』の登場回もそうですが、弟たちに「感情の起伏が激しい」とか言われながら、でも旅の間に体調を崩しながらも、ずーっと笑ってるのはソンギュン。 とくに、この旅で初めて会ったギュピル、かわいげのあるぽっちゃりわがまま男をいじりまくる、かわいがりかたが最高。ホテルで寝起きの弟たちのベッドに潜り込むところ、なぜか一晩に3回もベッドから落ちるところ、先手先手で考えすぎるところ、情報を完璧に入れて知ったかぶるところ、それを弟たちに指摘されちゃうところ、ずうずうしい後輩を笑って許せるところ、などなど、ほんとに愛すべき人だったなあと再確認できると思います。 ※『シベリアで愛ましょう! ~シベリア先発隊~』U-NEXTほか配信中