【県内最多の全7品】愛知・半田市が婚姻届提出時のお祝い品を拡充 定住の地を探す新婚層に地元をアピール 人口問題解消の足がかりに
愛知県半田市が、婚姻届を提出したカップルへ贈呈するお祝い品について、10月より県内最多となる7品に拡充すると発表しました。 半田市ではこれまでも、ミツカンの「味ぽん」やスパークリング日本酒「愛してる」など、地元にゆかりのある製品をお祝い品として贈呈していましたが、さらなる拡充を目指して7月に参加事業者を募集したところ、新たに3事業者からお祝い品の寄贈が決定し、全7品となりました。各300個用意されていて、婚姻届受理時に窓口で配布するということです。 市の調査では、愛知県内にある54市町村のうち、7品のお祝い品があるのは県内最多ということです。
お祝い品を拡充した背景にあるのは人口問題。市が公開するデータによると、2019年10月頃まで市の人口は緩やかに増加していましたが、その後は減少が続いていて、対策が急務となっていました。 2024年3月から本籍地以外で婚姻届などを提出する際に戸籍謄本の添付が原則不要になったことから、お祝い品を拡充して同市で婚姻届を提出する人を増やし、観光などで訪れる“交流人口”や、市に何らかの関わりを持つ“関係人口”を増やしていくことで、最終的に“定住人口”の増加につなげていくのが狙いということです。 市の担当者は「お祝い品の拡充がダイレクトに定住人口増加につながるわけではないが、まずは半田市の魅力に気づいてもらうことが第一歩。婚姻届の提出をきっかけに半田市に愛着を持ち、思い出の地として記念日などに度々訪れてもらえるようになれば、人口増加にも寄与するのではないか」と話します。 今回拡充された全7品のお祝い品提供期間は2024年10月から2025年3月までとなっていますが、4月以降もさらに拡充し、今後は市内の観光スポットを巡るようなサービスなども追加していきたいとしています。