宮川大助・花子「ようやく“夫婦”になれた」 血液のがんで闘病生活を送る花子さん 食事・排泄など献身的に介護する大助さん 2人で漫才の舞台へ「夫には感謝で胸いっぱい」
「大丈夫。お客さんが見守ってくれているから」 花子さんの退院後11日で舞台へ
退院から11日後の6月21日。2人の姿は舞台出演のため奈良県の斑鳩町にありました。花子さんは退院以来初めての外出がこの舞台出演です。 大助さんは舞台の出番前にカテーテルの管が観客に見えないように気遣います。 (大助さん)「あんた長生きしてや。俺の生命保険でハワイ旅行するのが約束やねんから。僕が先逝くから、ワイキキの浜辺から『お父さんありがとう。ハワイ来たよ、おかげさまで』って言ったら、空から手を振るから」 約1か月ぶりの舞台。闘病生活のため、ほとんどネタ合わせはできていません。長丁場のネタに体力が持つか心配する大助さん。 (花子さん)「大丈夫。お客さんが見守ってくれているから」
介護生活の日常を笑いに 「こんな幸せなことはない」「ようやく“夫婦”になれた」
いよいよ漫才師、宮川大助・花子。舞台にあがります。 【漫才の様子】 (大助さん)「きょうは2人で座って漫才」 (花子さん)「そうなんです、座ってね」 (大助さん)「これがホンマの“座・MANZAI”」 (花子さん)「でも、このうちのこの大谷翔平が」 (大助さん)「それはなんぼなんでも惚れた弱みやで」 (花子さん)「別に惚れてない。大助さんはね、ほんとに二刀流なんですよ。こうやって2人で漫才もやらしてもらってるし、そしてね、介護もしてくれてる」 (大助さん)「もう下の世話から何から、全部僕が世話してるんです」 (花子さん)「やってくれてますねん。漫才ではここまでやったけど」 (大助さん)「漫才はここまではいうのは…」 (花子さん)「頑張ってくれているって話やん」 介護生活の日常を笑いに変えます。大助・花子の漫才は今も健在です。 (花子さん)「これからも頑張りますので、どうぞよろしくお願いします」 出演を終えた花子さんは… (花子さん)「皆さんの前でお話しできる、こういうチャンスをいただいています。今までは、漫才なぁ…とか思っていたけど、きょうも漫才というもので出させていただいて、こんな幸せなことはないです。だから夫に対してとか、周りに対しては胸いっぱい」 (大助さん)「僕は嫁が好きなんで、好きな嫁はんが病気をしている。そうすると介護は2人の間ではものすごくメインをしめていますけど、精神的なものは何百分の一しかない。今は大助・花子から(本名の)孝美・美智代の一般の夫婦の感覚で、ようやく“夫婦”になれたなみたいな」 夫婦漫才師、宮川大助・花子。今年でコンビ結成45年を迎えます。 (2024年6月28日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」内『特集』より)