夏日・真夏日・猛暑日…天気予報の頻出ワード、正しく理解しているかクイズ! 暑さから身を守るための基礎知識
札幌管区気象台によると、北海道では4月15日に26.1度の気温が観測され、史上最も早い「夏日」になった。昨年の夏は日本列島が連日猛暑に見舞われたが、今年の暑さは昨年を上回ると予想する専門家もいる。政府は4月から、危険な暑さが予想される場合に熱中症の警戒を呼びかける「熱中症警戒アラート」の一段上の「熱中症特別警戒アラート」の運用を始めた。天気予報をチェックすることが身を守る上でも欠かせなくなる。天気予報を正しく理解するための基礎をクイズ形式でおさらいしてみよう。 【クイズ】2023年、「夏日」は何日あったでしょう? (杉原健治:フリーライター) ■第1問■ そもそも、ニュースなどでよく聞く「夏日」や「真夏日」とは、どのように定義されているのだろうか。 (1)25度以上 (2)30度以上 (3)35度以上 おそらく、多くの方は正解をご存知だろう。
■ 昨年は過去最も暑い夏だったが今年は? 気象庁によると、「夏日」は最高気温が25度以上、「真夏日」は30度以上になった日のことを指す。つまり、正解は(2)。近年よく耳にする「猛暑日」は、35度以上になった日のことだ*1 。 *1:気温について(気象庁) ついでに、最低気温が0度未満の日は「冬日」、最高気温が0度未満の日は「真冬日」である。 夜の気温についても、呼び方がある。「熱帯夜」だ。夕方から翌日の朝までの気温が25度以上の時を指す。これとは逆に、冷え込む夜のことを表す「寒帯夜」という言葉もあるが、これについては公式な定義はない。 ■第2問■ 観測史上、最も暑かったとされる2023年、東京では「夏日」が11月にも観測された。では、年間を通じて夏日は何日あったのだろうか。 (1)102日 (2)143日 (3)151日 これは意外と難しいかもしれない。
■ 「○時の気温」はいつの気温? 2023年の夏日は、2022年の夏日=140日を上回る年間最多記録となった。その数は143日で正解は(2)。記録を取り始めてから100年ぶりに11月の最高気温も更新した。ちなみに2023年は「真夏日」が90日、「猛暑日」は22日、「熱帯夜」が57日で、すべて歴代トップである。 ちなみに、気象庁が「○時の気温」として発表するのは、「○時」直前の1分間の平均気温を表す。例えば「12時の気温」なら「11時59分~12時00分」の間に観測された気温の平均のことを指している。 そして、実は最高気温や最低気温は、報道するメディアによって異なることは意外に知られていない。 気象庁では0時から24時までの1日を通して、一番低かった気温を最低気温、一番高かった気温を最高気温としている。 しかし、テレビや新聞などの最高気温は当日0時~15時、最低気温は前日21時~当日9時など、1日を通しての値とは異なるものを掲載している場合もある。そのため気象庁の発表とは異なることがあるのだ。 ■ 気温の計測方法は? ■第3問■ 気温に関しては、「どこで測るか」も厳格に決められている。それはどこだろうか? (1)芝生の上、1.5m (2)芝生の上、1m (3)日陰の土の上、1m