<海に眠るダイヤモンド>10月期日曜劇場 70年前の端島を描く撮影の裏側 ドラマを超えた壮大なスケール 新井順子Pに聞く
新井さんは「何トンの水を使ったんだろう。現場に大きな(泳げるくらいの)プールがあって、セットの上にシャワーみたいなのものがずらりとつられていて、『雨出してください』といわれると、上からシャーッと端島銀座全体に雨が降る装置を丸一日かけて設置してくださった。あとザバーンと水がかかるシーンも、ドラム缶五つを使用する装置を作りました。(一度かけられると)あそこまで濡れたら乾かない。夏に撮ったんですけど、とにかく足湯して。とても大変でしたね」と振り返る。
このように「時間とお金をかけて、リッチに撮っております」と新井さんは自信をのぞかせた。
◇第1話から今後のヒントが見えている
物語は過去の端島パートと現代の東京パートがあり、どういう方向に進む話なのか第1話だけではまだ見えない。
新井さんに今後の展開についてヒントを求めると、「いろんなグラデーションがありまして、後半は特に激動の人生が描かれます……。1話はすごくハッピーな感じですけど、それがいろんなことが起こっていくうちに、どんどん思いもよらぬ方向に走っていく。中盤と、後半でもまた違う味わいがあって、愛って感じです。やはり野木さんだなという雰囲気になっています」と答えた。
1話の中にも今後の展開のヒントはあったのだろうか。「めちゃくちゃ難しいんですけど、推測してください。1話からもう謎がちりばめられています。見返すとそこか!ってなると思う。スタッフも『えーっ』て言ってました(笑)。だから最終回まで見たら、もう1回1話から見てもらえると」とメッセージを送った。