フワちゃんの“テレビ復帰”が見えてこない…やす子が許しても「地上波出演が絶望的なワケ」
大手事務所でも「オファーを待つしかない」
芸能人が不祥事を起こすと、ペナルティ、あるいは禊の意味を込めて芸能活動を休止することが多い。テレビやラジオ、CMなどから降板し、表舞台から姿を消すことになる。 【画像】炎上中のフワちゃん…パンパンに膨らんだビニール袋を抱えて「向かった先」 時間が経ち、ほとぼりが冷めたころに活動再開するのだが、地上波のテレビ復帰となるとハードルはかなり高い。『アンジャッシュ』の渡部建(52)や元『雨上がり決死隊』の宮迫博之(54)のように、戻りたくてもなかなか戻れないタレントが少なくない。 今年、不祥事が発覚したタレントといえば『KAT-TUN』の中丸雄一(41)の“アパ不倫疑惑”、『ジャングルポケット』斉藤慎二(42)の“ロケバス性加害疑惑”、そしてフワちゃんの“不適切投稿”が記憶に新しい。 斉藤は視聴者が最も忌み嫌う性加害疑惑で書類送検された後、吉本興業から契約解除された。借金疑惑も噴出しており、テレビ復帰の可能性はほぼゼロに近い。 中丸はもともと好感度が高かったうえに新婚だったこともあって、イメージダウンが激しく、こちらもテレビ復帰は困難な状態にある。 ’19年に旧ジャニーズ事務所が元SMAPメンバーをテレビで起用しないよう圧力をかけた疑いがあるとして公正取引委員会から注意を受けたことで、大手事務所の影響力が弱まったことも、彼らの復帰を難しくしている。 「昔のように事務所が“力わざ”で番組にねじ込むなんてことはできなくなった。コンプライアンスが厳しい昨今、不祥事を起こしたタレントを積極的に売り込むことも難しい。じっとオファーを待つしかないのです」(大手芸能プロ幹部) 結果、次から次へと実力ある新人が誕生するようになり、世代交代が早くなっているのだ。 「代わりはいくらでもいるわけですから、無理してリスキーなスキャンダルタレントを起用しようとする番組はないでしょう」(キー局プロデューサー) たとえ一世を風靡したアイドルであっても、不祥事を起こすとテレビ復帰は困難になるのだ。 ◆いつか“事故”が起こるんじゃないかと…… フワちゃんの復帰はどうか。彼女の騒動を軽くおさらいしておこう。 今年8月、やす子(26)が、 《やす子オリンピック 生きてるだけで偉いので皆 優勝でーす》 とXに投稿。それに対し、フワちゃんが 《おまえは偉くないので、死んでくださーい 予選敗退でーす》 と引用リポストした。 ◆スポンサーも驚いた“衝撃の事実” ポストは即座に削除されたが、スクリーンショットが一斉に拡散。非難が殺到し、フワちゃんはレギュラーのラジオ、テレビ番組を降板し、CMも打ち切りとなった。 その後、彼女はSNSで謝罪し、やす子も許したのだが、非難の嵐は止むことがなく、フワちゃんは無期限の芸能活動休止に入った。 あれから4ヵ月が過ぎて――フワちゃんがレギュラー出演していた『行列のできる相談所』(日本テレビ系)と『ワイドナショー』(フジテレビ系)が来年3月で打ち切りとなることが報じられた。 フワちゃんが戻る場所はなくなってしまうのである。前出のキー局プロデューサーは彼女の芸能界復帰を「結論から言えば、ない」と言うのだった。 「フワちゃんに関しては、本音を言うと毎回ビクビクしていました。無邪気で純粋で“常識はずれ”が彼女のいいところなんですが、いつか“事故”が起きるんじゃないかと気が気じゃなかったです。今回のトラブルも、番組放送中じゃなくてよかった。最悪、番組も“飛んじゃいます”から……」 実際、フワちゃんの言動について年配の視聴者から局にクレームが入ることもあったという。だが今回、スクリーンショットという言い逃れができない証拠が拡散したことは致命的だった。 別のキー局プロデューサーが言う。 「今回の件で、局側が思っているよりフワちゃんの潜在的アンチが多いということがわかってしまった。この事実にスポンサーも驚いています。共演した先輩タレントの中には、口には出さずとも明らかに“NG”の表情をしていた人が少なくない。大御所が救いの手を差し伸べることも考え難いかな、と……」 潜在的アンチが一斉に声を上げてしまった以上、もはや表舞台に戻ることは難しいだろう。古巣でもあるネット、SNSの世界が自分には向いていると、本人も痛感しているのではないだろうかーー。 取材・文:佐々木 博之(芸能ジャーナリスト)
FRIDAYデジタル