居酒屋女将になった「尾野真千子」は接客も豪快? 大物女優なのに“人前で着替え”も「大丈夫でしょ」
■生き方そのものが支持されている エンターテイメントジャーナリストの中村裕一氏は、尾野の魅力についてこう分析する。 「今年は『虎に翼』の語りと『ライオンの隠れ家』の演技が話題になりましたが、個人的には3月に放送されたスペシャルドラマ『ケの日のケケケ』が印象に残っています。本作で彼女は主人公の母役を演じ、学校が主な舞台のドラマを引き締める役割を担っていました。また先日、最終回を迎えた大河ドラマ『光る君へ』で藤原道長を演じた柄本佑と共演した『心の傷を癒すということ』も素晴らしいドラマでした。同作では柄本演じる精神科医の妻を演じ、反響の大きさと評判の高さから映画化もされました。少し前の作品だと2013年の『長谷川町子物語 ~サザエさんが生まれた日~』で『サザエさん』の作者で女性漫画家の草分けである長谷川町子を演じ、ナレーションも担当していました。芝居や表現が素晴らしいことはもちろんですが、彼女の無理や背伸びをせず、飾らない自然体な生き方そのものが多くの人から支持されているのではないでしょうか」 円熟味を増した尾野の演技を新年から目いっぱい楽しめそうだ。 (高梨歩)
高梨歩