ブレイディヴェーグ余裕の先着、期待膨らむ走りに「かなり余力がありました」鞍上も太鼓判【マイルCS追い切り】
11カ月ぶりの府中牝馬Sを快勝してマイルCSに臨むブレイディヴェーグには、1走使った上積みが大きく見受けられた。杉原(レースはルメール)を背に、美浦Wで3頭併せ。直線は最内に入り、馬なりでトモの入りを深くして並びかけ、ゴール前でぐいっともうひと伸びして1馬身先着した。 前走に続いて追い切りに騎乗した鞍上は「かなり余力がありました。軸が整っていて軽さがある。感覚的には遅いようにも感じるのですが、時計が出ています。前走は感じた重苦しさももうありません」。素晴らしい背中の感触にため息すら漏らした。見届けた宮田師も満足していた。「走りだしてからスムーズでしたね。かなり動けるようになっています。満足いく動きでした」。ここまでの調整は万事うまく運んでいる。 長期休養明けで半信半疑だった前走は完勝だった。「前走は11カ月ぶりでしたし、まずは無事というところが本音でした。それでバランスを乱さず、素晴らしい伸び脚。想像を超える素晴らしいサラブレッドですね」。師の期待も膨らむ。 課題があるとすれば「初距離」の1点だけだろう。「トップマイラーが相手ですし、海外から強豪も来ます。改めてチャレンジャーの気持ちで臨みます」と師は言ったが、人気を背負って受けて立つことになるはずだ。
中日スポーツ