井浦新が”第二の鷹野”に…絶望するキャストとは裏腹に、視聴者のテンション爆上がりのワケ。『無能の鷹』第7話考察レビュー
鶸田(塩野瑛久)の成長ぶりも見逃せない!
一方で、第1話からたくましさを増している鶸田(塩野瑛久)も見逃すことはできない。常に自信なさげにおどおどする様子を見せていた彼だが、全く仕事はできないのになぜか堂々としている鷹野とともに時間を過ごすことで成長。 第7話では仕事で重大なミスを犯し、取引先に謝罪へ向かうことになるが、クライアントから一方的に責められ続けるうちに疑問を抱き、あと一歩で抵抗しようとしていた。これまでの鶸田になかったような自発的な動きの香りはそれだけにとどまらない。 ランチをとっている際に気まずい状況となり、思わず鷹野の手を取って走り出す。走っている姿は情けない鶸田を彷彿とさせるが、それがキモかったとしても誰にも責める権利はない。 最終回直前となり、新たな恋模様が浮かび上がってくるのか。そんな期待を嘲笑うように鷹野を呼ぶ外国人の声が聞こえてくる。予告でちらりと見えた「ヘッドハンティング」や鷹野と鶸田の最後まで、最終回まで見どころはたっぷりとありそうだ。 【著者プロフィール:まっつ】 1993年、東京生まれ東京育ち。本職はスポーツウェブメディアの編集者だが、エンタメ・お笑いライターとして修行中。1週間に20本以上のラジオを聴く、生粋の深夜ラジオ好き。今一番聴くべきラジオは『霜降り明星のオールナイトニッポン』。好きなドラマは『アンナチュラル』、『いちばんすきな花』、『アンメット』。
まっつ