【菊花賞】まさかの勝率0%!?「横山典弘ダノンデサイル」は本当に買えるのか
3歳牡馬クラシック最終戦、菊花賞(G1、京都芝3000m)はダービー馬ダノンデサイルに注目が集まります。 【動画】菊花賞を大予想!実績か伸びしろか?アンカツイチ押しの素質馬 競走除外となった皐月賞から一転、9番人気でのダービー制覇。さらに今回は前哨戦を使わずG1直行という異例尽くし。馬券の取捨に頭を悩ませているファンも少なくないでしょう。 そこで今回は「ダノンデサイルは本当に買えるのか?」を徹底検証。過去の成績を洗ってみたところ、衝撃の傾向が浮かび上がってきました! ▼考察① ダービー馬の菊花賞成績 23年2着 タスティエーラ(2人気) 20年1着 コントレイル(1人気) 14年9着 ワンアンドオンリー(1人気) (※過去10年) 【参考】 11年1着 オルフェーヴル(1人気) 06年4着 メイショウサムソン(1人気) 05年1着 ディープインパクト(1人気) 03年3着 ネオユニヴァース(1人気) 01年4着 ジャングルポケット(1人気) 00年5着 アグネスフライト(1人気) ローテの多様化が進んだ近年はダービー馬が菊花賞ではなく、天皇賞・秋や凱旋門賞に向かうケースが続出。そのため過去10年だと3頭出走して[1-1-0-1]という結果もサンプル不足は否めず、菊花賞が現在の10月中旬に開催時期が移された2000年からの成績も加えました。 先に結論から申し上げるとディープインパクト、オルフェーヴル、コントレイルなどの3冠馬を除くと、[0-1-1-3]複勝率40%と勝ち馬はゼロ。 またダノンデサイルと同じくG1勝ちがダービーのみの馬に限定すると[0-1-0-3]連対率25%。唯一の好走例が昨年ダービーから直行で2着に入ったタスティエーラがであるために悩ましいところも、とはいえ少々物足りない結果です。 特に14年1番人気9着に敗れたダービー馬ワンアンドオンリーは、同じく横山典弘騎手とのコンビ。ダノンデサイルにとっては気になる傾向といえます。 ▼考察② 横山典弘騎手の菊花賞成績 [1-4-1-13]複勝率31.6% 06年2着 ドリームパスポート(2人気) 05年2着 アドマイヤジャパン(6人気) 04年2着 ホオキパウェーブ(4人気) 03年2着 リンカーン(4人気) 98年1着 セイウンスカイ(2人気) 90年3着 メジロライアン(1人気) 長距離戦は騎手で買え――。距離が長ければ長いほど道中の折り合いやコース取り、仕掛けのタイミングなど騎手の技量が問われるということを表した、競馬界では有名な格言ですね。 そこでダノンデサイルの手綱を取る横山典騎手の菊花賞成績を振り返ったところ、1998年1着セイウンスカイなど過去6度馬券に絡む活躍。参考までに芝3200mの天皇賞・春も3度制しており、格言どおりの結果を残しています。 ▼考察③ エピファネイア産駒の長距離G1成績 [0-3-1-4]複勝率50% 最後の考察はダノンデサイルの父エピファネイア産駒の長距離適性に着目。芝3000m以上のG1菊花賞と天皇賞・春に出走した産駒の成績をピックアップしてみました。 すると、なんということでしょう! 勝利こそ無いものの20年菊花賞2着アリストテレス、24年天皇賞・春2着ブローザホーンなど8頭が出走して4頭が馬券に絡む活躍。自身が2013年の菊花賞馬だけに、長距離の大舞台では抜群の安定感を誇ります。 上記の考察より①のダービー馬成績は強調こそできないものの、②③における横山典弘騎手とエピファネイア産駒の長距離戦での成績はさすがのひと言。最終的には人気面などを考慮して菊花賞のダノンデサイル好走期待値は、やや厳しめの「50%(△)」としました!
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