スタイリストの竹内万貴さんのとっておきの器を拝見。
そば猪口
グラス、酒器、小鉢としても大活躍! シンプルな形と手ごろなサイズゆえ、使い勝手のいいそば猪口。小鉢代わりに納豆や汁けの多い惣菜、ヨーグルトを入れることも。いくつか揃えておき、湯呑みやデザートカップとして来客時にも重宝している。スタッキング収納できる点もありがたい。 「奥の青磁はおそらく瀬戸のデッドストック品でしょう。骨董店で見つけたのですが、使いやすくて買い足しました。微妙に異なる青みも気に入っています。手前は沖縄の再生ガラス・奥原硝子製造所のもの。程よい厚みで丈夫なのでゼリーやプリン型にもよく、冷蔵庫で固めてそのまま食卓に並べても素敵です」
平鉢
粋が漂う、皿と丼のハイブリッド。 おかずをのせて食卓の中央に置くのも、銘々の取り皿にしてもよし。意外と使い回しが利くのが平鉢。「絶妙な深さと傾斜があるのでスプーンですくう料理にもぴったり。シチューやパスタ、チャーハンにも。5寸(直径15cm)ほどの小ぶりなサイズがちょうどよく、和洋中とらわれず自由に楽しんでいます」。左の刷毛目は骨董市で見つけたもの。奥の唐津は抹茶碗も愛用している村木雄児さんの作品。カボチャサラダを盛ったのは鶴野啓司さんの粉引の鉢。「自ら土を掘り、薪窯で焼成する鶴野さんの器には唯一無二の存在感があります」
撮影・徳永 彩(KiKi inc.) 構成&文・薄葉亜希子
『クロワッサン』1125号より
クロワッサン オンライン