パリ市内よりも優しくて運転しやすい!? ル・マン市内をドライブしてみた!「カングー/ベルランゴ」は職人のクルマです【みどり独乙通信】
カングーやベルランゴには実用性を求めて乗る人が大多数
日本ではとてもオシャレな方々に人気なルノー「カングー」やシトロエン「ベルランゴ」。この手のちょっとしたミニバンは、運転しやすいのでしょう。しかし、ドイツでは小さなお子さんがいる主婦層や、リタイア後のシニアが乗っているイメージです。 商業タイプはフランスもドイツもまさに同じで、職人が乗っているクルマ。なので、ヨーロッパ人にカングーやベルランゴは日本ではオシャレさんが乗るクルマというと、めちゃくちゃビックリされます。フランスのオシャレさんはどんなクルマに乗っているんでしょうね。そもそも個性や個人を尊重する国で、他人と同じクルマが欲しくなるのでしょうか? お国柄で愛車事情も違うのかもしれません。 フランス=オシャレな国のイメージなので、カラフルなクルマが多のかな? と想像していましたが、意外とクルマの色は地味で白・黒・グレー・シルバー・青が大半。ですが1年ぶりに来ると少しビビッドカラーが増えた感じがしました。 郊外の一軒家にお住まいの方なら大型のSUVなどを所有することも可能ですが、狭い道が多いうえ、狭い道路脇に縦列駐車をする必要があるのでコンパクトカーが多いのも納得できます。ところで、フランス人はオープンカーが嫌いなのでしょうか。ほとんど見かけないのはなぜでしょうか? 取材期間中、ル・マン市内近辺を毎日のように運転していたのですが、とくに困ったことはなく運転しやすいと感じています。パリのように外国ナンバーのクルマをなかなか入れてくれないということもありませんし。この24時間レースのレースウィークは、私のような外国人であふれかえるので、市民も気を遣ってくださっているのかもしれません。 フランスの住宅街にある50km/hゾーンには所々にオービスがありますが、そもそも道幅も狭くてレースウィークには混んでいることもあり、スピードを出す機会はまったくありません。ですので、運転に慣れている方なら、日本から初めて来ても安心してスムーズに走行することができるでしょう。もしル・マン24時間レースを現地で観戦する機会に恵まれたのなら、ぜひ自身で運転されてはいかがでしょうか。
池ノ内みどり