3バック変更でピンチ? 立場が厳しくなった日本代表選手(1)伊東純也に加え堂安律もライバル…。ベンチ温めが増加
サッカー日本代表は、今月の2026年ワールドカップ(W杯)アジア最終予選で中国代表とバーレーン代表に勝利。攻撃的3バックを採用し、2戦合計12得点を奪うなど圧倒的な強さを見せつけた。しかし、一部の選手にとってはそれが逆風になった可能性もある。今回は3バックシステムにおいて序列を下げてしまったかもしれない選手を紹介する。
DF:菅原由勢 生年月日:2000年6月28日(24歳) 所属クラブ:サウサンプトン(イングランド) 2023/24リーグ戦成績:30試合4得点7アシスト(AZ/オランダ) サッカー日本代表でこれまで13試合に出場した菅原由勢は、最も得意とする右サイドバックのポジションが消えつつある。 菅原はFIFAワールドカップ(W杯)カタール2022後の日本代表で右サイドバック(SB)のレギュラーを務めてきた。攻撃力のあるサイドバックとして信頼を得ている。今年1月のAFCアジアカップ2023のイラク代表戦は悔いの残るパフォーマンスを見せ、その後はベンチに座ることも増えたが、それでも森保一監督にとって4バック時は右サイドバックのファーストチョイスと言えるだろう。 右ウイングバック(WB)もこなせる菅原だが、9月シリーズでは堂安律がこのポジションを担当した。ボールをキープできるレフティーを起用することで、攻撃のバリエーションが増え、久保建英らとの連係も良好だっただけに、この起用を変更する理由はない。また、右WBには伊東純也もいる。同選手も9月シリーズでは圧倒的な存在感を見せつけており、それによって菅原の立場は厳しくなったと考えられる。 現時点で日本代表の右WBは、攻撃が得意なサイドバックよりも、守備にも貢献できる攻撃的な選手が求められている。少なくとも、相手が守備を固めることが予想されるW杯予選では、9月シリーズのような選手起用が良い選択肢に見える。 菅原はこの夏、オランダのAZからイングランドのサウサンプトンに移籍し、さらなるステップアップを遂げた。世界最高峰のリーグで戦うことで、さらに成長してポジションを奪い返したいところだ。
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