ホンダ・ステップワゴンってどんなクルマ? 詳しく解説!
拡大した全長によりトップレベルの室内空間を実現
ミニバンに求められるのが広大な室内空間。現行モデルは全長を4800~4830mmとトヨタ・ノア/ヴォクシー、日産・セレナより大きなサイズを備えました。 先代モデルが全長4690~4760mmでしたので、約100mm延長された全長の大部分は前後オーバーハングの拡大に充てられています。 拡大されたボディにより室内空間も拡大。とくに3列目シートの快適性が先代と比べて大きく向上しました。 ラゲッジルームは3列シートを倒さない状態では、250mmほど下げられた床下スペースにより天地方面に大きく拡大。この床下スペースには畳んだ3列目シートが格納されます。 ラゲッジに関して、先代に用意されたわくわくゲートが採用されませんでしたが、歴代初となる電動テールゲートを装備。テールゲートの張り出しこそ大きくなりますが、新装備は開閉角度を設定することが可能な便利装備です。
快適で利便性が高いくつくろぎ空間
乗車定員は8人乗りと7人乗り両仕様をラインアップ。ただし、新型で8人乗りを選ぶ場合はオプション設定となります。 先代から大きく進化したのが、7人乗り仕様の2列目シート。ライバルとなる日産セレナに装備されているような左右スライド機能を備えたことで、利便性が大きく向上。また、上級グレードにはシートヒーターやオットマンが備わります。 さらに、先程お伝えしたように3列目シートの居住性が大きく向上。ヒップポイントが高められたほか、大型化やクッションを厚くするなどシート自体にも改良が施されました。
衝突安全性が向上したプラットフォーム
6代目となった現行モデルのプラットフォームは先代からキャリーオーバー。ただ、全長が伸ばされたことや車重が増したことに対応するため改良が加えられています。 サイドシル断面の拡大などにより剛性を高めていますが、大きく重くなったボディに合わせて衝突安全性を高めることにも力が入れられました。 具体的には、フロントアッパーメンバーの設計を変更しエネルギー吸収性能を高めたほか、サイドシルスティフナーの厚みを増すなどで衝突安全性能を向上。これらの改良は剛性向上にも貢献しています。 サスペンションも基本構造は先代からキャリーオーバー。ボディ同様、改良が施されたサスペンションは乗り心地向上を図るとともに、操縦安定性も高められました。