うだつの上がらない会社員が15年目で初めてもらった賞…チャンスの時にとるべき“正しい行動”とは
「その辺りも、リーダーである、ぽにさんが決めてください」
なぬ? 私にかかってるのか~~ 隣の後輩に確認せねばならぬ。この技術で一番汗をかいたのは、彼である。 うちの会社の初任給~数年はとっても低い。 いや、うちだけでなく、多くの日本企業は初任給~数年は一律で給与は控えめです。 そりゃ、私も3人の子供がいますし、お金は欲しい。 でも、共働きなので比較的安定はしています(いや、どうだろ?お金の遣い方は荒いけど、モゴモゴ)。 自分の新人~数年を思い出すと、お金が本当になかった。 後輩に、「賞金少なくなるけど我慢して」とは言いにくい。 すると、佐々木君の方から、
「ぽにさん、全員誘いましょう」
と言い出しました。 ……おそろしい子!! 何このいいヤツ? メンバーは8人いる。 25万円を2人で割るのと、8人で割るのでは金額が全然違います。 税率を考えなければ、前者は12万5千円。 後者は約3万円。 隣の後輩がキレイな目で話しかけている時に、頭の中で電卓をひたすらたたくオバちゃん。 差し引き、9万5千円。 9万5千円って大きいぞ。 何が買える? そして、2人での受賞と8人での受賞では、 周囲からの見られ方や感じられ方が違う 正直、8人では、全然印象が残らない。 一方で、誘わなければ、チームとして士気も下がる。 というか、
賞金以上に失うものが多い
・信頼 ・やる気 ・チームワーク 失うだろう……ビジネスでつながるメンバーだが、お金では得られない築いてきたものがある。 何なの? 隣にいる若手は、そんな計算をせずに、純粋に「みんなで取りに行きましょう!」と言っている。 恐ろしい子(2回目)!!! 上司は、 「とにかく、ぽにさんは、来月までに申請用の資料を作成しておいて」 とのこと。 はい。承知しました。 ということで、私は申請用の資料を作成します。 えっ?
結局どうするって?
もちろん、 全員誘いますよ。 グスン。 えっ、泣いてませんよ!!!
Profile ・ぽに
関西在住。約50平米のマンションに1歳・年長・小2の男の子3人、モーレツサラリーマンの夫と5人暮らし。出張多め、両家遠方、夫婦共に研究職。ワンオペや出世の厳しさ、家事・育児の奮闘を書いたブログが人気になり書籍化された【ススメ共働家】。つまずき、転び、前のめる共働きの日常と現実を軽快に発信し続けている。