【広島】堂林翔太が400万減の6000万円 選手会長として球団と約90分の話し合い
プロ16年目の来季へ巻き返しを誓う―。広島の選手会長・堂林翔太内野手(33)が4日、市内で契約更改に臨み、400万円減の推定6000万円でサインした。 選手としては苦しい1年だった。開幕は4番打者に抜擢も、結果を残せず不調によるファーム降格も経験するなど「本当に情けないシーズンだった。何も言うことはありません」。結果的にも87試合出場にとどまり、打率2割3分、1本塁打17打点と持ち味の打撃力は影を潜めることが多く、成績的にも多くの項目で、前年度を下回ってしまった。 堂林は「来年34(歳)になりますけど、まだまだ衰えているとは思っていません。全部の部分でレベルアップしないと。競争は激しくなると思いますし、そこに勝っていかないといけない」と、巻き返しへむけ、悲壮な決意を語った。 一方で、チームのまとめ役でもある選手会長としての責務も全うした。球団との話し合いは、約90分。大半をチームの約束事など、球団と現場、それぞれの要望を共有する〝橋渡し役〟の役目に時間を割いた。 とくに今冬の更改では、各選手が本拠地・マツダスタジアムの夏の暑さ対策について、選手と球団との間で、意見交換が続いている。 選手側の要職につく堂林も「言い訳にはしたくないけれど、みんな感じていた」と、シーズン中から〝改善〟へ向け、継続的な話し合いの場を持ってきた。すでに来季7~9月まで夏季の本拠地の試合前は「短パンで練習します。一軍も、二軍も」と、今季までのユニホーム着用から、ハーフパンツでの軽装スタイルが認められるなど、近年続く猛烈な夏の酷暑対策にも奔走してきた。 更改の席で選手会長は来季に向け、打撃練習中のゲージの上に強烈な夏の陽ざしを遮断する「陽よけ」を設置など、約20~30項目からなる現場からの「要望」を伝えたことも明言。来季も〝二足のわらじ〟で赤ヘル軍団の繁栄に精を出すことが期待されそうだ。
東スポWEB