京都・清水坂の観光駐車場が、１０月１０日から期間限定で自家用車を禁止、観光バスのみ２時間完全予約制となりました。 　京都の清水寺周辺は多くの観光客で賑わっています。平日でも道を埋め尽くすほどの人だかり。 　参道に続く五条坂では、タクシーや観光バスなどで大渋滞に。道路の幅は狭く、大型の観光バスは走行するのにも一苦労。 　（観光バス運転手）「いつも並びますね。長いと１時間ぐらい下りられないときあるから」 　（警備員）「人がめちゃくちゃ多いです。乗用車・バス・タクシーひっきりなしに上がってきます」 　清水坂観光駐車場は年間約７万９０００台もの車が利用します。毎年、紅葉シーズンの１０月・１１月は利用台数が多く、観光バスが時間調整や客待ちのために周辺の路上で駐停車することがたびたび問題となっていて、警察も取締りを強化していました。 　京都市は周辺道路の混雑抑止のため、清水坂観光駐車場を１０月１０日から２か月間、観光バスのみ完全予約制にして、自家用車での利用を禁止することにしたのです。 　（京都市・利用環境整備　金綱信樹課長）「交通の集中が発生し、五条坂を下る方向に一部渋滞が発生していました、それらのことを改善するため今回の対策としています。周辺道路の混雑により市民生活に影響が出ているのも事実です」 　今回の対策に周辺のお店からは混雑緩和に期待する一方で、不安の声も。 　（土産物店　店員）「今もう京都に観光でバス・タクシー以外にマイカーで来るお客さんがめちゃくちゃ多いです。個人の車が来る方がこの辺り（産寧坂あたり）のお店は潤う。そんなにややこしいことせんでええのに、と私は思います」 　「観光で来られる方は基本拒まずですね。それをある意味拒むような施策やから、どうやろうな？って頭の上に『？』マーク。僕は賛成はしにくい」 　また、観光バスを利用する旅行会社は駐車場の予約を取るのに四苦八苦したといいます。 　（神姫観光ＬＩＭＯＮ事業部　安田吉範さん）「午前０時に予約開始だったので、午前０時と同時に駐車場を確保するという作業を。それが朝６～７時だと取れない状態で」 　そして初日の１０日、駐車場を訪れると… 　（前田春香アナウンサーリポート）「あちらの青いバスは予約をしていなかったということで一旦駐車場に入りＵターンをして出ていきます」 　規制が始まったことを知らずに入ってきたバス、予約を何枠も取って注意を受けたバスなど、多少のトラブルはありましたが、一定の緩和は見られました。それでも午前中、混雑が解消することはありませんでした。 　１０日に正式に始まった期間限定の清水坂観光駐車場の規制。果たしてオーバーツーリズムの対策として効果はあるのでしょうか？