「悔しさが拭えない」 17年間で生活保護費625万円支給漏れ訴え不服審査請求 重度障害の子ども2人のひとり親世帯 市は「時効」主張し212万円のみ追加支給 大阪・堺市
重度障害のある子どもがいて生活保護を受給している堺市の女性が、600万円を超える支給漏れがあったと主張し、全額の追加支給などを求めて大阪府に行政不服審査を請求しました。 代理人によりますと、女性は堺市在住で、2人の重度障害者の子どもがいるひとり親世帯で、2007年から生活保護を受給しています。 女性が住んでいた区の生活保護費の算定では、在宅の重度障害者がいる場合の加算分などが支給されず、17年間で、約625万円の支給漏れがあったと主張しています。 女性は堺市に対し、この不支給分と遅延損害金を請求しましたが、時効のため過去5年分の約212万円のみ追加支給されたということです。 女性は「最低限度以下の生活を、多感な時期の子どもたちに強いてきたことを申し訳なく、悔しさが拭えない」とコメントしています。 一方、堺市は「当時の判断が誤っていたとは言い切れないが、厳し過ぎたというのはあるので遡って支給した」と説明しています。 女性は10日、代理人を通じて大阪府に行政不服審査を請求しました。
ABCテレビ