ソフトバンク・山川穂高が逆襲へ調整「本来だったら試合。一日練習として使えて、試合前も練習できて、その上で試合ができるのはもしかしたらいいかもしれない」…1日夜には野手陣で決起集会
「SMBC日本シリーズ2024」は2日、横浜スタジアムで行われる予定だった第6戦が雨天中止となり、3日に順延された。本拠地で3連敗し、DeNAに王手をかけられているパ・リーグ王者のソフトバンクは横浜で調整。13打席連続無安打中の4番、山川穂高内野手(32)は室内練習場でバットを振り込んだ。福岡から移動した1日夜に横浜市内の焼き肉店で野手陣による決起集会を開催。結束して、崖っぷちから逆襲する。 本拠地福岡での3連戦でノーヒットだった山川が、横浜で仕切り直しだ。午後1時過ぎに第6戦の雨天順延が決定したこの日、横浜スタジアムの室内練習場でバットを振り、打撃の修正に時間を割いた。 「自分が『ここはちょっと違ったかな』というのが1個あったんで、そこはきょう直して。昨日移動していたときも考えていた」 プロ11年目で初めて戦う日本シリーズは、ここまでの5試合で快音を響かせたのは、先制2ランなど3安打3打点と爆発した第2戦だけ。本拠地では自身の不振がチームの3連敗につながった。強力打線がシリーズ記録に並ぶ26回連続無得点と抑え込まれているだけに、〝突貫工事〟で修正を急いだ。 「本来だったらきょうは試合。試合前の練習しかできなかったのが、きょう一日練習として使えて、明日の試合前も練習できて、その上で試合ができるのはもしかしたらいいかもしれない」と結果を求め改善を急いだ。 横浜に移動した1日には、ナインで焼き肉店で決起集会を開き「すごくおいしかった。みんなで食べるとおいしい」と結束を固めて気分もリフレッシュした。日本シリーズにチーム最多7度目出場の今宮は「全員思っていることは2つ勝つこと。そこを再確認した」と決起集会を開いた狙いを引き締まった表情で話した。 第6戦に先発する大貫から、第2戦に先制2ランを含む2打数2安打を放っている山川は「僕に与えられた役割をできるような準備をしたらいい」。不動の4番が横浜で頼もしい姿を取り戻し、連勝するだけだ。(上阪正人)