「日本の田舎のいいところを見せたいです」 海外に山陰のすばらしさを伝えるためにフランス人男性がボランティア 外国人観光客が倉吉でホームステイ 鳥取県倉吉市
日本海テレビ
山陰で広がるインバウンド需要。そんな中、鳥取県に移住したフランス人の男性が、海外の人たちへ山陰のすばらしさを伝えようとボランティア活動を行っています。 11月17日、倉吉市の駅に降り立ったのは、フランスやスイス、カナダなど、海外からやってきた観光客たち。彼らの目的は、倉吉市でホームステイを行い、日本人と交流すること。 日本語学校に通う9人を案内するのは、倉吉市で日本文化の体験を勧めるフランス出身のエルカリキ・ファリッドさん。16年前に来日し東京で働いていましたが、妻の朋世さんの地元である鳥取県へ5年前に移住してきました。鳥取県の歴史や文化に惚れ込み、外国人が日本を知るきっかけを作りたいとボランティアを始めました。 エルカリキ・ファリッドさん 「(鳥取は)宝物をちゃんと守っています。神社やお寺、歴史があるところは観光客が多くない。ちゃんとエンジョイできます。日本の田舎のいいところを見せたいです」 そんな体験に参加した外国人たち。オンラインで1年間ひらがなやカタカナを学び、ついに日本訪れる日が来ました。 Q.鳥取の雰囲気はどうですか? 観光客 「いい、とてもいいです!」 学んだ日本語を生かそうと頑張ります。早速、駅前の散策を始めた一行。鳥取名物の牛骨ラーメンなど待望の日本を満喫していました。その後は、ホストファミリーと合流。フランスとスイスから来た2人を受け入れるのは倉吉市の夫婦です。 江戸時代から残る建物を案内すると、昔の日本の生活に思いをはせて千歯こきを体験。 エルカリキ・ファリッドさん 「千歯こきです、がんばって!」 ホストファミリー 増田美砂さん 「なかなかコミュニケーションが(難しい)。日本語で話すよう言われているので」 フロランスさん(スイスからの観光客) 「(家が)とても面白いです。おおばこき…知らなかった千歯こき!知らない…」 フランスから来たフランシーヌさんは、かやぶき屋根がフランス西部のノルマンディ地方のものに似ていると驚いていました。 日本に来て外せないのは温泉。慣れない土地での疲れを癒そうと、倉吉の温泉にやってきました。フランスでは、大勢で入浴することがほとんどないといいます。初めて温泉に入る人も多くいました。 フロランスさん(スイスからの観光客) 「あったかい水とてもいいです」 日本の温泉を満喫したようでした。そして夜はホストファミリーと食卓を囲みます。 岡田直紀さん 「すき焼きじゃなくて「くわ焼き」です」 一緒に、ちらし寿司などの日本の料理を作り、次々と料理が並びます。 ホストファミリー 増田美砂さん 「かぼちゃ、ジャガイモ、玉ねぎはうちのです。かなり自家製で」 フランスでは寿司に酢が使われることは少ないといいますが。 フランシーヌさん(フランスからの観光客) 「うん、おいしいです」 フロランスさん(スイスからの観光客) 「とてもおいしいですいい卵」 2人はホストファミリーとのだんらんを楽しんでいました。そんな様子を見守るファリッドさん。小さな夢があるといいます。 エルカリキ・ファリッドさん 「今後、考えているのは日本語学校を作りたい。6人、10人くらいで倉吉で過ごしたらいい体験になると思います」 いまはボランティアとして海外との橋渡しに取り組んでいますが、将来はビジネスとして鳥取の魅力を世界に発信していきたいということです。
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