【独占インタビュー】「町長がレイプするような人だから町に行くとレイプされる、と言われて……」 群馬・草津町長が虚偽の性被害を告発した新井祥子・元町議と戦った5年間
私はその話を前町長に相談しようと席を立ち、自席付近で携帯電話を持って電話をかけたのです。しかし留守電になって用件を伝えることはできませんでした。『留守電になってるよ』という私の音声も新井氏の録音データに記録されています」 草津の伝統的な入浴法「時間湯」は湯長という入浴指導者の監視のもと、高温の湯に短時間入るというものだ。薬機法の観点から、湯長制度は2019年に廃止となったが、問題の電子書籍『草津温泉 漆黒の闇5』の著者、飯塚氏は古き良き「時間湯」愛好家で、こうした動きに反対していた。新井氏の告発を収録した電子書籍発表直前に飯塚氏は、群馬県知事に対しても、電子書籍の刊行取り下げと引き換えに「時間湯」存続を求めるメールを送っていた。
玄関に立っていることがあった
新井氏がなぜ、飯塚氏に虚偽の告発をしたのか、その目的は定かではない。しかし問題となっている2015年の町長室での面会後も、新井氏は複数回、町長にコンタクトを取ってきたことがあるという。自宅にも複数回、アポ無しでやってきたのだそうだ。 「8時20分ごろ出勤しようと自宅を出ると、玄関に立っていることがありました。驚いて用件を聞くと、『町長に連絡取っても何も返事くれないじゃないですか』と、なにか私が悪いことをしたみたいに言われましたので、これはおかしいなあ、と不思議に思っていました。 あとは夜の9時ごろにも自宅に来たことがあります。自宅はガラス張りの玄関があって、応接室が隣にあるのですが、人通りもあり、外からよく見えるところなので、そこで話をしました。新井氏は『町長、お話があるんです』というので聞いていたのですが、世間話しかしないんです。のちに民事裁判では、その場でも『町長から抱き寄せられてキスされ、触られた』という主張をされてしまいました。当然ながらそれも事実無根です」 新井氏は町議になる以前から「しょこたん通信」という会報を、新聞折込にて町民に配布していた。そこで新井氏は自身の過去の不倫や、特定の町民を非難するといった内容を漫画にしていたという。また、町議としての在任期間は5年7か月であるが、その間、議会から4回、懲罰を受けている。一度目は、町民が提出した陳情書について、陳情者になりすまし無断で陳情書の取り下げをしたというものであり、新井氏も認めている。