鹿児島県与論町に大雨特別警報、沖縄県大宜味村は「緊急安全確保」…線状降水帯も発生
東シナ海の気圧の谷に向かって流れ込む暖かく湿った空気の影響で、沖縄県や鹿児島県奄美地方では大気の状態が非常に不安定となっており、9日未明から大雨となった。
気象庁は9日午前2時40分、鹿児島県与論町に大雨特別警報を発表した。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に最大級の警戒をするよう、呼び掛けている。大雨特別警報は、50年に1度の大雨が予想される時に、発表される警報。
また、沖縄県大宜味村は同日午前2時17分、村内を流れる平南川の水位が上昇しているとして、平南川周辺区域に、最も危険度の高い緊急安全確保を出した。
これに先立ち気象庁は同日午前0時7分、沖縄本島地方で、短時間に大雨をもたらす線状降水帯が発生したとして「顕著な大雨に関する気象情報」を発表した。同県東村付近では1時間に約120ミリの猛烈な雨が観測された。
また、同庁は0時37分には、鹿児島県奄美地方にも線状降水帯が発生したとして同情報を出した。
10日午前0時までの24時間に予想される雨量は、いずれも多いところで、沖縄地方で200ミリ、奄美地方で300ミリ。気象庁は、低い土地の浸水、土砂災害、河川の氾濫などに警戒が必要としている。