世界パラ陸上in神戸がいよいよ開幕! 見どころと注目選手を紹介
開幕が迫る、神戸市で開催の世界パラ陸上。世界トップのアスリートたちの活躍を日本で観戦できるこの大会の、見どころ・注目選手をご紹介―
東アジアで初開催、104の国・地域からトップアスリートが集結
パラ陸上競技の世界最高峰の戦い「神戸2024世界パラ陸上競技選手権大会」が5月17日、兵庫県神戸市の神戸総合運動公園ユニバー記念競技場で開幕する。当初は2021年に開催予定で、新型コロナウイルス感染拡大の影響で2度にわたる延期を経て、ついに実施される。パラ陸上の世界選手権が開かれるのは東アジアで初、パラリンピックと同年に開かれるのも初となる。104カ国・地域から選手1,073人が参加予定で、日本選手団は過去最高の66人がエントリーしている。 パリ2024パラリンピックの代表選考会を兼ねる重要な位置づけとなる今大会。25日までの9日間で実施する168種目のうち、パラリンピック種目において2位以上の成績をおさめれば、パリ大会の「出場枠」が所属する国に与えられる。今夏の開催に迫った本大会の前哨戦で繰り広げられるアスリートの躍動に、ぜひ注目してみよう。
100mだけで33人のメダリスト!? パラ陸上ならではのクラス分けと用具
一般の陸上競技と同様に、主にトラック競技とフィールド競技に分かれている。パラ陸上では車いす、義足、視覚障害などさまざまな障害がある選手が参加する。公平を期すために障害の種類や程度に応じてクラス分けをし、そのクラスごとに競技を行い、順位を決める。たとえば、今大会は「100m」だけで男女合わせて33種目が実施され、クラスが異なる33人の金メダリストが誕生することになる。 それぞれの障害や競技の特性に合わせて使用する用具を工夫しているのも、パラ陸上ならではの特徴だ。たとえば、切断などの選手は競技用の義手や義足を使用し、日常で車いすを使用する選手はレーサーと呼ばれる競技用車いすに乗ってレースに臨む。それぞれ軽く丈夫な最先端素材で作られており、日々進化する用具を使いこなすアスリートの高い技術やパフォーマンスは見どころのひとつだ。