ふかわりょうが“サイテー男”の小説に込めた思い 「B面があるからA面がある」その言葉の真意は
(俳句や短歌の)五七五とか、五七五七七とか、それなりの枠組みの中で自由を享受する。それを窮屈と捉えるか、広がりと捉えるかは人それぞれ。 今後はむしろ、新たな価値観が生まれるのではという期待のほうが大きいですね。 ただ、世の中には、コンプライアンスを盾にしておかしくなっていたり、全然それとは違う考えを振りかざしている人がいるので、それは邪魔だと思います」 新しい価値観が生まれる瞬間に、ふかわさんが何をみて、何を発信しているのか。まさに、その第一歩が今なのかもしれない。
ふかわりょう 1974(昭和49)年、神奈川県生まれ。 慶應義塾大学在学中の20歳でお笑い芸人としてデビュー。長髪に白いへア・ターバンを装着し、「小心者克服講座」でブレイク。後の「あるあるネタ」の礎となる。 以降、テレビ・ラジオほか、DJや執筆など、その活動は多岐にわたる。 2024年3月19日、初の書き下ろし小説『いいひと、辞めました』を発売。近著に『ひとりで生きると決めたんだ』『世の中と足並みがそろわない』(新潮社)、アイスランド旅行記『風とマシュマロの国』(幻戯書房)など。
吉田 理栄子 :ライター/エディター