県立学校の車管理を緊急点検 私立高校での死亡事故受けて埼玉県教委 県立学校で113台の乗用車・トラックがグラウンド整備に使用 いずれも鍵を施錠できる部屋やキーボックスで保管
埼玉県さいたま市西区西遊馬の私立埼玉栄高校グラウンドで同校の男子生徒4人が乗った軽乗用車が横転し、1人が死亡した事故を受け、日吉亨県教育長は22日の定例会見で、県立学校を対象に自動車や鍵の管理状況について緊急点検を行ったと明らかにした。 高2死亡…助手席にいた17歳、予想外の車横転 深夜の高校グラウンドで
点検は19日に実施。県立学校全176校のうち71校で計113台の乗用車・トラックがグラウンド整備に使用されていた。いずれも車内に鍵を保管している事例はなく、施錠できる部屋やキーボックスで保管され、生徒が無断で運転できる状況にはなかった。 今後は、改めて鍵の適切管理や関係法令の順守を学校に通知するとともに、校長会議で周知徹底を図り事故の未然防止に取り組むとした。 日吉教育長は亡くなった生徒の遺族や学校関係者にお見舞いを述べた上で、「学校事故の未然防止については徹底的に取り組まなくてはならない」と話した。