横浜ゴム、イスラエル工場を閉鎖する背景事情
横浜ゴムは14日、農業用機械向けタイヤなどのオフハイウェイタイヤ(OHT)を生産するイスラエル工場(ハデラ市)を12月末で閉鎖すると発表した。南アジア地域のタイヤメーカーに比べてコスト競争力が低下。工場閉鎖により、OHT事業として持続的な収益性と長期的な将来性を確保する。同工場の生産能力はグループの他拠点に統合する。 同工場は1952年に操業を開始し、欧米向けの農機用タイヤなどの生産・販売を担っていた。従業員は2024年8月時点で474人。今後、従業員や協力企業、取引業者を支援し、閉鎖の影響を最小限に抑える。 ここ数年、主要タイヤメーカーが南アジアに生産拠点を設立する中、横浜ゴムのイスラエル工場はコスト競争力や主要市場への輸送費といった点で優位性を失っていた。