《2024 兵庫県知事選》清水貴之氏が政策発表「ウェルビーイング(幸福実感)」日本一に
前知事の失職に伴い実施される兵庫県知事選挙に出馬する参議院議員・清水貴之氏(50)が政策を発表した。 「兵庫リスタート」清水貴之氏、兵庫県庁知事選にかける思い 清水氏は現在、参議院議員2期目。知事選立候補後、日本維新の会を離党し、無所属での出馬となる。 清水氏は高校・大学の学費軽減や子育て支援、県内の観光PRなど、県民のウェルビーイング(生活の満足度・幸福実感)日本一を軸とした政策を掲げている。 「ひょうごリスタート」と題した清水氏の政策は、まず“ウェルビーイング”日本一を目指す。2022年に3位だったが、2024年には9位に低下した兵庫県で、地域・世代・産業の多様なつながりを創り出す。 人口減少対策も重要な課題に。兵庫県の人口は2015年からの10年間で約20万人減少し、2050年には約100万人減少するとされている。 特に18歳人口の減少が顕著となっているため、就職や大学進学時に大阪、東京へ流出するケースを食い止めるとしている。 また、子育て支援として2人目や3人目を作りやすい環境整備、兵庫県内への移住・定住も促進する。 2022年、兵庫県の観光客数は前年より2800万人あまり増えた1億1145万人。このうち9割が日帰り観光だった。 神戸や姫路を訪れた訪日外国人客を含む観光客を県内各地に誘客できるかが課題とした。 観光客が1億5000万人まで増加し、宿泊を伴う観光客の割合を20%引き上げる施策を推進すると、5000億円規模の経済効果が創出できると強調した。 地元特産品を全国にPRすることも重要な政策に挙げている。特に、年間約2600億円にのぼる兵庫県の農林水産業の産出額は、近畿ではトップ。 持続可能な農林水産業を実現するためには、担い手の育成とともに、「売れる、儲かる、人の役に立つ」ことが重要と説く清水氏は、“明石ダコ”のようにブランド化された産品を増やすことが必要だと訴える。 ブランド化による単価の向上で、販路を開拓するなどして地方に恩恵が向くようにサポート、産出額を4000億円まで増やしたいとしている。 斎藤元彦・前知事が打ち出し対た県立大学の無償化については、反対意見もあることから、給付型奨学金を拡充することから始めたいとの考えを示している。 また、老朽化している県庁舎の建て替えは進めるべきだとしているが、神戸市が進める三宮や湾岸部の再開発と一体化して、神戸中心部の街作りとしてとらえたいとしている。 ・・・・・・ 10月31日告示、11月17日に投開票が行われる兵庫県知事選挙には、斎藤氏のほか、前兵庫県尼崎市長・稲村和美氏(51)、日本維新の会を離党した参議院議員・清水貴之氏(50)、共産党推薦の医師・大沢芳清氏(61)、会社経営・福本繁幸氏(58)、「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏(57)に加え、29日、新たに会社社長・木島洋嗣氏(49)が立候補を表明(いずれも無所属)。 一方、当初、出馬する意欲を示していた元経済産業省官僚・中村稔氏(62)と元兵庫県加西市長・中川暢三氏(68)は同日それぞれ会見を開き、立候補を取りやめたことを明らかにした。【10月30日午前現在】
ラジオ関西