【卓球】卓球にもメジャーリーグがある。笠原弘光「アメリカに行って、本当に良かったと思っています」
昨年9月からアメリカでスタートしたメジャーリーグ。リーグ参戦のため、アメリカへ渡った笠原弘光は、新天地での生活を楽しみつつ、初代王者に輝いたテキサス・スマッシュの主力として、卓球への情熱を燃やしている。以下は笠原のインタビュー。 <卓球王国2024年6月号「メジャーリーグってどんなリーグ?」より> メジャーリーグに参戦したきっかけは、和弘(吉村/ケアリッツ・アンド・パートナーズ)と日本で練習していた時に「アメリカに卓球プロリーグできるらしい」という話を聞いて、和弘から「一緒に応募してみませんか?」と誘われたこと。「じゃあ応募してみるか」と、軽いノリで応募してみたんです。 メジャーリーグはすべてセントラル方式で、同じ会場でやることはありませんが、(チームの拠点となる)各地域で必ず1回は試合をします。観客はそこまで多くはないけれど、卓球場が多いベイエリア付近の試合ではそれなりに観客が入っていました。 ぼくはアメリカの卓球市場に可能性を感じたので、目先だけを見て(リーグに)参戦しているわけではありません。メジャーリーグのチームはオーナー制度を設けて「チームを買ってもらう」という形でスタートしましたが、すでにどのチームも落札されています。アメリカは日本よりも卓球にお金を出す人が多いと感じます。 今回、ぼくはアメリカに行って本当に良かったと思っています。それは、日本は人として接してくれる人が少なく、ダメになると離れていく人も少なくないと感じているのですが、アメリカではひとりの人間としてみんなが対等に接してくれるから。そこが本当に良かったです。 先のことはどうなるかわかりませんが、アメリカのグリーンカード(永住権)を取得することができたら、メジャーリーグではアメリカ人枠で出場できるので(選手としての)息も伸びる。メジャーリーグでできるだけやりたいですし、その後もアメリカでコーチなどをしたいですね。 ●かさはら・ひろみつ 1989年6月27日生まれ、大阪府出身。東山高から早稲田大に進学。卒業後は協和発酵キリンに入社し、16年全日本3位。19年からシチズン時計で4年プレーした後、オーストリア・ブンデスリーガのSPGフェルバマイヤ・ヴェルスと契約。23年にはアメリカ初の卓球プロリーグMLTTに参戦し、所属するテキサス・スマッシュを初代王者に導く。右シェーク両面裏ソフトドライブ型 *インタビュー全文は卓球王国PLUS+に掲載